訪問介護を辞めたい！新人＆サービス提供責任者が今すぐやるべきこと

介護業界の中でも訪問介護は厳しい職種の部類に入り、「辞めたい」と考える人も大勢います。特に新人やサービス提供責任者（サ責）は仕事量やプレッシャーに耐えきれなかったり、パワハラに苦しむ人も多いです。そこで、ここでは訪問介護を辞めたい人が明日からやるべきことをご紹介します。

訪問介護は離職率は全業界と比較して実は平均？

訪問介護を含む介護業界といえば「離職率が高いイメージがある」と考える人は多いことでしょう。訪問介護の離職率は、年平均約16%となります。全業種の平均値が15%前後となりますので、実は取り分け訪問介護の離職率が高いと言うわけではなさそうです。

訪問介護を辞めたい人は2つのタイプに分けられる

訪問介護は慣れてくると一人で利用者宅へ訪問するため、職場の人間関係に悩むことはあまりありません。しかし、下記の2つタイプの人に関しては、訪問介護をタイミングを見計らって辞めたいと考えている人の割合が多いようです。

訪問介護の「新人」は入社半年以内に辞めたいと思う人が多い

訪問介護で働く従業員の中でも、新人の人は入社して半年以内に辞めたいと考えるようです。新人の辞めたい理由の多くは「想像以上に大変」というものです。最初のうちは先輩が同行して二人で訪問しますが、慣れてくると一人となります。すると、利用者が途端に横柄になったり、セクハラやパワハラをしてくることも少なくありません。

また、身体介護サービスを伴う場合は力仕事が多く、毎日続くと身体的疲労も蓄積します。土日に仕事が入ることも多いため、プライベートや資格取得の学習時間を作りづらいことも辞めたい理由に挙げられます。

訪問介護の要となる「サービス提供責任者（サ責）」も辞めたい人が続出

訪問介護の中枢を担うサービス提供責任者（サ責）の役職に就いている人も、実は辞めたいと日々感じているようです。仕事内容と給料や待遇が釣り合わないと感じる人も多いですし、利用者宅へ向かうヘルパーが足りない場合や、急きょ休まれた際は、自分がヘルパーとして利用者の自宅へ訪問しなければなりませんまた、上司や社長にパワハラまがいの行為を受けることも多く、人間関係が崩れたときは、サービス提供責任者を辞めたいと強く感じます。

訪問介護を辞めたい新人やサ責が今すぐやるべきこと

訪問介護を辞めたい新人やサービス提供責任者（サ責）の方は、おそらく辞めることを上司や登録元に伝えても、「いま辞められると困る」、「なんて無責任なんだ」と逆に怒られて、いつまでも辞められないでいるのではないでしょうか。訪問介護のヘルパーは正社員・登録制ともに人手不足が全国で目立っていますので、辞められると他のヘルパーの負担が増えてしまいます。

しかし、本当に心身ともに苦しく、いますぐにでも辞めたいのであれば、自分の身体と人生を最優先して辞めるべきと言えるでしょう。では、どのような手順で訪問介護を辞めることができるのでしょうか。

訪問介護を辞めたい場合の流れ

1. 2週間後以降の期間に設定して、辞めたい日を記述した退職届を作成する。
2. 会社に返却すべき備品がある場合は、事務所に返却しておく。
3. 上司が退職届を受理してくれない場合は、「退職代行業者」に連絡をして、退職代行のサービスを受ける。
   ②で退職届を出さずに、退職代行業者の指示を仰ぐのも可。
4. 訪問介護の仕事を辞めたい日に退職代行業者が上司へ連絡して退職の手続きを法的に進める。
5. 退職日までは有給消化が可能。

訪問介護を辞めたい場合の注意点としては、利用者が迷惑を被ることがないようにしましょう。ただし、「自分が辞めることによって、同僚に迷惑がかかる」ことは考える必要はありません。それを言ってしまえばいつまで経っても辞めることはできません。そもそも従業員一人が辞めてしまうだけで会社が困ってしまうのであれば、それは会社側に大きな経営上の問題があると言えます。

訪問介護を辞めたい人は、転職先もいまのうちから考えて

訪問介護を辞めたい新人やサービス提供責任者（サ責）は、辞めたあとの転職をどうするかもいまのうちから考えておくのがいいでしょう。基本的に訪問介護の仕事内容は、会社によってそれほど変わるわけではありませんし、給料や待遇もほとんど同じです。もし訪問介護職が自分のやりたい仕事でないと判断したのであれば、思い切って別の業界に足を踏み入れるのもおすすめです。