介護職(介護士)に就いたけど、「想像していた仕事と違う」、「自分に合わない」、「職場でパワハラを受けている」と辞めたいけど辞められない人は意外と多いようです。
責任のある仕事であるからこそ、辞めたいと感じたらできるだけ早く退職するべきともいえます。そこで、今回はどんな施設長・管理者が相手でも今月末に辞める方法をご紹介します。
目次
離職率の高い介護職(介護士)を辞めたい理由
ここ数年で職場環境の改善から離職率は横ばいになっているものの、それでも年平均で11~15%で推移。短時間労働者(常勤よりも短い勤務時間)の離職率は25%にも上ります。介護職(介護士)を辞めたい理由は下記が主となります。
- 施設長・管理者からパワハラを受けている
- 施設の方針・ルールに付いていけない
- 施設の方針ややり方を変えたいけれど、意見できる環境でない
- 当初描いていた理想と全然違った。自分に合わない。
上記理由で介護職(介護士)を辞めたいと考えている人は全国で非常に多く、また、それは施設規模が小さくなれば、それだけ理不尽な環境と待遇を強いられて離職率が高くなる傾向にあります。
労働環境と経営方針に納得できない。将来性がないことも介護士を辞めたい理由に
介護施設の施設長や社長はそれほど経営手腕が優秀というわけではありません。現在のビジネスにおける普通を知らないので、昔ながらの考えで職員に過剰労働を押し付けるような劣悪な労働環境の介護施設も少なくありません。
そのような経営方針では当然将来性がありません。いまは若くて体力があるから続けられても、この先10年、20年も同じ職場環境で働くなど到底考えられない、という介護士は早くに見切りをつけて辞めたいと考えます。「最低でも3年は働く」という時代はすでに終わっています。
介護職(介護士)を辞めたいけど辞められない理由
本来ならば、「今月末で退職させてください」と退職届を出して終わりのはずですが、介護職(介護士)の場合は責任ある仕事に関わるため、なかなかうまく辞めることができない可能性があります。辞めたいけど退職を申し出たら、人手不足を理由に辞められなかったり、施設長や管理者から「いま辞められても困る」などと言われて、辞めたいけど辞められない状況が延々と続いてしまう……、もしそんな状況に現在陥っている方は要注意です。
施設自体が法律をよく理解していないで介護士を雇っているため、いつまでも辞められないで、自分を取り巻く環境は悪くなるばかりとなるかもしれません。
職場の人間関係・パワハラや過酷な勤務時間で体力がついていかない
小さな民間の介護施設は国からの補助金も少ししかでないため、常に経営が不安定です。また、介護職(介護士)は上述したように離職率が高く定着率がよくありませんので、慢性的な人手不足です。
そのため、365日24時間稼働している介護施設の職場はかなり過酷。それに加えて施設長や管理者からパワハラめいた言動や理不尽なことを強いられるケースも普通にあります。
介護施設の職員は流動性(異動など)がないので、一度職場でパワハラを受けてしまうと解決が困難です。特に介護業界の場合は施設長のようなオーナーや管理者がパワハラの当事者であることが多く、周りの同僚も何も言えずに我慢するほかないケースが散見されます。
介護職(介護士)の新人が辞めたい理由とは?
介護職(介護士)で働く新人は、勤務して1か月から6か月以内に辞める人が最も多いようです。新人介護士が辞めたいと考える理由は、「施設長がワンマン経営」、「先輩が何も教えてくれない/パワハラされる」、「仕事内容と給料が見合わない」といったものです。また、中には「思っていた以上に力仕事だった」といった当初描いていたギャップに苦しんで辞めたいと考える新人もいます。
介護士の給料が安いのも仕事を辞めたい・パワハラの原因の1つ
介護士の平均年収は316万円。月給だと26万円。新卒の初任給は19万円と20万円を下回る金額となることがあります。近年は国の補助もあり改善傾向でもありますが、依然として平均サラリーマンの給料を下回っている現状にあります。
給料が安ければ職場で働く管理職をはじめ職員も心に余裕がないので、場合によってはパワハラに及ぶこともあります。もちろん給料が安いことを理由に仕事を辞めたいと考える介護士も多いでしょう。
介護職(介護士) を辞めたい人の転職先はどこがある?
介護職 (介護士)を辞めたいと考える場合は、まずは辞める前に次の転職先を探しておく必要があります。介護士を辞めた人の転職先は、クリニック助手や受付、リハビリ職などが人気のようです。人と交流をする、と言う意味合いでは、営業や接客業を検討する人もいます。
前職が介護士だと、面接のときに有利に働く傾向も分かっており、たとえ1年未満で辞めた新人であっても、比較的好意的に面接官に受け止められるようです。そのため、自分の培ったスキルを活かせるような職であれば、転職はそれほど難しくはないと言えます。
介護を辞めたいとイライラするときの対処法
介護士を辞めたいとイライラする原因は上記でご説明した通りですが、介護士の現場は介護施設にしろ訪問介護にしろ、職場はほぼ同じ、もしくはルーティンとなります。そのため、嫌な先輩や施設長がいたり、介護施設の方針や業務内容についていけない場合は、訴える場所がないため、結局自分が辞めるしかイライラを解決する方法が見当たりません。
そのため、仕事を辞めたいほどのイライラを感じたのであれば、現在の介護の職場環境を一新するしか打つ手はないかもしれません。
介護職は給料が安い!辞めたい原因を解決できる?
介護職は介護従事者処遇等調査結果によると、平均年収はおよそ350万円(賞与込)となります。仮に賞与が出ない場合は、250~270万円が年収となります。日本のサラリーマンの平均年収は460万となるので、きちんと賞与をもらったとしても、約100万円低いといえます。
ちなみに介護職が最も給料が高い年齢は40代半ばから後半にかけてとなり、年収は453万円(賞与込)。やはりサラリーマンの平均年収を下回ります。
介護職の待遇は徐々に改善されているものの、給料を含めた待遇全般はなかなかよくならないのが現状にあります。
介護職(介護士)を今月末で辞めたい場合の方法
介護職(介護士)を辞めたいけど辞められない状況がいつまでも続いていると、次第に精神が病んでくるものです。そんな状況で働き続けていると、業務上のミスが重なり、重大な問題を引き起こしてしまう可能性もあります。そのため、本来ならば介護職(介護士)を辞めたいと思ったときに辞められるのがベストと言えます。
では当月末で辞めたい場合はどうすればいいのでしょうか。まず、当月末で辞めたい場合は、当月頭に管理者・施設長に辞めたい旨を告げましょう。法律を介して説明すると、退職の旨を会社に告げれば、2週間後に従業員は会社の引き止め関係なしに辞めることができます。これは俗に言われる「退職2週間の法則」というものです。
民法627条
民法電子版(総務省)
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。
しかし、この法律を管理者や施設長に言って、「法律によって私は辞めさせていただきます!」なんて強気にはなかなか出られませんよね。そこで利用してほしいのが「退職代行」です。
退職代行に依頼すれば介護職(介護士)を辞めたいときに辞められる!
あまり聞きなれないかもしれませんが、主に弁護士が退職代行の依頼を請け負っています。利用者は退職したいけどできなかったり、日ごろ上司からのパワハラにおびえているような人なので、料金設定も低く、5万円ちょっとで請け負ってくれます。LINEのチャットで弁護士とやり取りすることができ、依頼したらすぐに介護施設に連絡して退職の手続きを代行してくれます。
転職支援もある!無料で相談できる弁護士事務所「みやび」
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介護士を1年以内でも辞められる?
退職代行を使えば、介護士の勤務期間1年未満でも簡単に辞めることができます。勤務1年未満の場合は、先輩や施設長から「そんなに早く辞められると迷惑」などと叱咤されて、なかなか辞められない状況が続く可能性があります。退職代行を利用すれば、そもそも退職する旨を自分で伝える必要がないため、どんなにパワハラを働く先輩や上司が相手でも問題なく辞めたいときに辞めることができます。
試用期間中でも介護職(介護士)を辞めることはできる?
介護職(介護士)はおよそ3か月から6か月の試用期間が設けられています。試用期間は一般的に労働契約を締結する前の期間となるので、ここで介護施設側と従業員が合意に至らなければ、合法的に辞めることができます。
ただし、試用期間中であっても介護施設側が人員が足りない場合は、力づくで辞めさせないことも十分考えられます。試用期間中であれば、従業員も働き始めで弱い立場となるので、おいそれと「辞めたいです」とは言えないものです。
退職代行であれば、試用期間中であっても退職にまつわる手続きはすべて代行してくれるので、施設や上司の圧力に屈する必要はありません。
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