クリニックでの就労環境は、病院とはまた違った過酷さがあり、クリニックの看護師の中には「できればすぐ辞めたい」と思う人も。今回はクリニックで働く看護師で「いますぐ辞めたい!」という人向けの解決方法をご紹介します。辞めたいけど辞められないという人は特にご覧ください。
目次
誰もが辞めたい?クリニックの看護師が置かれる環境とは?
クリニックは病院よりも規模が小さく、当然働いている看護師も病院より少ないです。また、病院は医師は3名以上在籍させる必要がありますが、クリニックは一人でも可能です。そのため、必然と起こるのが院長のワンマン経営です。利益重視であったり、看護師に対してセクハラやパワハラが横行していたり、昼休みが全く取られていなくてもおかまいなしのところもあるようです。
しかしながら院長の機嫌一つでボーナスも増減されたり……。そのような理不尽な目にあったり、常に気を遣うような職場で働いていると、クリニックの看護師の中には「辞めたい」と感じる人がいても仕方ないですよね。
子供がいる看護師はクリニックに待遇についていけずに辞めたいと考える
小さな子供がいる看護師の場合は、学校の送り迎えや食事やお弁当作りに日々追われます。しかし、上述したようにクリニックはどこも人件費を抑えるために人手不足が付きまといます。そのため、看護師の生活を考えてくれない院長の元で働く場合、子供がいるにも関わらず夜勤を入れたり、定時以外でも残業を強いたりするケースがよく見られます。また、土日のいずれかは休みたいと懇願しても、まったく受け入れてくれなく、先輩たちが勝手に休む、といった劣悪な職場環境のクリニックもあります。無論そういったクリニックで働く看護師の多くは、いますぐ辞めたいと思っているものです。
退職金がほとんどなく、入れ替わりが激しいクリニックが大半
個人オーナー経営が大半のクリニックでは、例えば長期間勤務をしたとしても、退職金はほとんどありません。例えば20年勤務のクリニックの看護師でも、退職金は30万円程度。また、入れ替わりが激しく、新人看護師の定着率も悪いため、「数年働いても自分が一番下っ端」という状況も普通にあります。
「これだったら普通の業界でパートで働いた方がマシ」と考えるに至り、仕事を辞めたいというクリニックの看護師は全国で非常に多くいます。
辞めたいのに辞められない?クリニックの看護師ならではの事情とは?
しかし、看護師がクリニックを辞めたいと思っても、中々辞められない場合も多いです。その理由として、上述したとおりクリニックは小規模であり、誰かが辞めるとなった場合には、代わりとなる看護師を入れない限りは人手不足となってしまうからです。そのため、辞めるまでの期間が延びたり、丸め込められて辞められなくなる場合もあります。また、よく見かけるのが「辞めたいなら辞めてもいいけど、その代わり穴を埋めるために誰か紹介してね」というもの。しかし、クリニックに問題があって辞めたいのだから、当然知人を紹介することはできませんよね。
しかし、本当に退職を希望しているのであれば、その思いを強く上司や院長に伝えるようにしましょう。
クリニックの院長からパワハラを受けて看護師を辞められないケースも
クリニックの院長の多くは法律や世間を知らない人達なので、自分が誰よりも偉いと思い込んで、クリニックで働く看護師にパワハラを働くケースも見られます。「うちは年収だから」と残業代を支払わないで強制労働させるのも普通ですし、特定の看護師に対してどう考えても理不尽な八つ当たりをする人も多くいます。
そのような状況下が平然と許されている職場環境の場合、往々にして周りで味方になってくれる同僚や先輩はいません。
看護師がクリニックをどうしても辞められない場合は?
クリニックをすぐにでも辞めたいとお考えの看護師には、退職代行サービスを利用するという手もありますが、まずは、自力で円満退職を心がけてみましょう。法令では退職日の二週間前に申し出ると退職は可能となりますが、クリニックの看護師の場合、シフトなどが決まっていますから、取る前に辞めると他の看護師も混乱してしまいますよね。少なくとも退職までに1、2ヶ月要するのは仕方ないと考え、それ以上退職が延びるようであれば、退職代行の利用などを検討するといいでしょう。
もちろんクリニックの院長や医師からパワハラやセクハラを受けているのであれば、周りのことなんか気にする必要はありません。すぐにでも退職代行に相談して、明日から有給扱いで2週間後に退職できるよう手はずを整えてもらいましょう。
退職代行を使えば本当にトラブルなくクリニックの看護師を辞めることができるのか
では、退職代行を使うと、本当に何のトラブルなくクリニックの看護師を辞めたいときに辞めることができるのでしょうか。退職代行は近年民間業者でも請け負うようになりましたが、実はこれらは非弁行為に当たり違法となります。そのため、クリニックを本当に辞めたいと考える看護師は、退職代行を請け負っている弁護士に依頼するのがいいでしょう。
例えば今日退職代行を依頼して、「では明日にクリニックの院長とは話を付けます」といわれたら、明日からクリニックに行く必要はなくなります。もちろん法的に合法ですので、いくら院長が怒っても、こちらはもう院長やクリニック関係者と話す必要は一切ありません。ただし、スタッフの中にもし仲のいい友人がいるのであれば、一言くらい連絡するのもいいかもしれませんね。
ちなみに看護師及びクリニックという特性柄、退職代行を依頼するときは、弁護士の中でも医者や看護師といった病院関連の退職代行の受注経験が豊富なところにお願いするようにしましょう。
クリニック勤務の看護師は本当に大変!どうしても辞めたい場合は退職代行を
辞めたいとはいえ、今までお世話になった職場です。辞める時はなるべく円満退職を心がけるようにし、辞めるまでに少なくとも1、2ヶ月はかかると心に留めておきましょう。それ以上理由なく延ばされるようであれば、退職代行などに相談してみることをおすすめします。
【参考URL】
https://ijiwork.com/column/column-491871
https://career-picks.com/kango-job-change/nurse-taishokudekinai/
https://reb00t.jp/archive/1276/
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