アパレル販売員の22歳女性が退職代行を使った体験談【パワハラ・モデルケース】
📋 この記事のモデルケース
| 業種 | アパレル販売(正社員) |
|---|---|
| 雇用形態 | 正社員 |
| 年代・性別 | 20代前半・女性 |
| 勤続年数 | 1年2ヶ月 |
| 主な悩み | 店長からのパワハラ・ノルマ・有給が取れない |
| 退職方法 | 退職代行(弁護士法人)を利用 |
目次
アパレル販売員として働いていたころの状況
私がアパレルの仕事を選んだのは、昔から洋服が好きだったからです。専門学校を卒業したあと、商業施設に入っているレディースブランドに正社員として就職しました。最初は本当に楽しかったです。商品の入荷日には心が踊りましたし、お客様にコーディネートを提案して喜んでもらえる瞬間は、この仕事を選んでよかったと思いました。
ところが、入社して数ヶ月が経つころから、雰囲気が変わってきました。店長の言動が徐々に気になるようになったのです。
店長は40代の女性で、仕事への熱意は本物でした。ただ、その熱意が時おり私たちスタッフへの圧力になっていました。売上が悪い日の朝礼では、前日の数字を持ち出して「なんでこんな結果なの」と全員の前で言われることがありました。個別に話しかけてくる場合もあり、「あなたは接客が下手だから数字が出ない」「入社してもう半年なのに、なぜ覚えられないの」と言われたこともありました。
最初は「もっと頑張らないと」と思っていました。でも、どれだけ努力しても、店長の基準に届かないことが続きました。褒められた記憶よりも、指摘された言葉のほうがずっと多く頭に残っていました。
週のシフトは不規則で、土日の休みはほとんどありませんでした。繁忙期はとくに長時間の立ち仕事が続き、閉店後の片付けや翌日の準備が終わるのは夜遅い時間になることもありました。体力的にもきつかったですが、精神的な疲れのほうがはるかに大きかったです。
店長からのパワハラ——限界を感じた瞬間
はっきり「もう無理だ」と思ったのは、入社して1年が過ぎたころでした。
その日は繁忙期の週末で、私はある接客でうまくクロージングができませんでした。お客様が「また来ます」と帰っていったあと、店長に呼ばれました。
「なんで決めなかったの。あれだけ話したのに。見ていたけど、提案が甘すぎる。お客様が何を求めているか、なんで読めないの?」
他のスタッフもいる売り場の端で、小声でしたが明らかに怒っている口調で言われました。私は何も言い返せませんでした。
それ以来、接客のたびに手が震えるようになりました。お客様が入ってくるたびに緊張して、うまく声をかけられない日が増えました。当然、数字はさらに落ちていきました。そのたびにまた指摘される——そのループが続きました。
有給を一度だけ申請しようとしたことがあります。友人の結婚式があり、どうしても休みが必要でした。店長に申し出ると「この時期は忙しいから難しい」と言われました。「でも、大切な友人の式なので…」と言いかけたところで、「みんなも我慢してるから」と話を打ち切られました。結局、友人の式には出席できませんでした。
🔍 あなたも同じ状況ですか?
退職代行を知ったきっかけ・迷った理由
退職代行を調べ始めたのは、仕事が終わって帰宅した夜のことでした。「アパレル 辞めたい」「店長 パワハラ 辞め方」と検索していたとき、退職代行というサービスの存在を知りました。
最初は「自分で言えばいい話では」と思っていました。でも、実際に退職を伝える場面を想像すると、どうしても体が重くなりました。
- 「こんな時期に辞めるなんて無責任」と言われる
- 「一人前になってから辞めるべき」と引き止められる
- 「引き継ぎが終わるまでは絶対に辞めさせない」と言われる
- 最悪の場合、泣きながら謝り続けることになる
そういう展開が目に見えていました。店長が普段の会話でも怖い人でしたから、退職の話をすれば何を言われるか想像できました。もしかすると、激しく怒鳴られるかもしれない。そう思うと、一言も言い出せませんでした。
調べていくと、弁護士法人が対応している退職代行サービスがあることが分かりました。会社との交渉も含めて代わりに動いてくれると書いてあり、初めて「これなら辞められるかもしれない」と思いました。
それでも申し込むまでには一週間ほど迷いました。お金がかかること、本当に辞められるのかという不安、「甘えているんじゃないか」という自己否定。でも、ある朝、制服に着替えながら「今日も店長の顔を見なければいけない」と思ったとき、体から力が抜けました。もう限界だと自分でも分かりました。
実際に依頼してみた流れ(相談〜退職完了)
LINEから問い合わせをしました。業種、雇用形態、今の状況、有給残日数、返してほしい私物の場所、退職を希望する日程などを順番に確認されました。担当の方は落ち着いた口調で、責めるような言葉は一切ありませんでした。「パワハラがあったこと、有給が取れなかったこと、全部今のうちに伝えておいてください」と言われ、これまでの出来事を整理しながら送りました。
依頼を決めたあとは、退職実施日の朝から私は職場へ行きませんでした。その朝、弁護士法人が対応する退職代行から会社へ連絡が入りました。私は家で待機していました。
その後、会社から退職代行を通じて、返却物と退職書類についての連絡がありました。制服や社員証、鍵は郵送で返却しました。有給の残日数については、使用できる分を消化する形で退職日を設定してもらいました。店長と直接話すことは、最初から最後まで一度もありませんでした。
退職が完了したと連絡を受けたとき、正直ぽかんとしました。あれほど「辞められない」と思っていたのに、こんなにあっさり終わるものかと拍子抜けしたくらいです。

辞めた後の変化
退職してしばらくは、ぼんやりとした日々が続きました。体はゆっくり休めていましたが、何かをする気力がなかなか戻ってきませんでした。休みの日が普通にあることが、最初はうまく受け入れられませんでした。
でも、2週間ほど経つころから、少しずつ気持ちが楽になってきました。朝起きたとき、「今日も店長に何か言われるんだろうか」という不安がない。スマホに着信が来ても、職場からではないから怖くない。そういう当たり前のことが、私にとっては大きな変化でした。
友人の誘いに応じられるようになったのも、退職してからです。前の職場では休みが取れず、連絡が来ても断り続けていました。「あのとき友達の結婚式にも行けなかった」と思い返したとき、自分がどれだけ追い詰められていたかを改めて感じました。
現在は別の仕事を探しながら、アパレルに関わる別の形——ECサイトの商品管理など——も視野に入れています。接客が嫌いになったわけではありませんが、あの職場のような環境には二度と戻りたくないと思っています。
同じ状況の人へ伝えたいこと
アパレルで働いていると、「好きで選んだ仕事なんだから、多少のことは我慢すべき」という空気を感じることがあります。私自身もそう思って、ずっと耐えていました。でも今振り返ると、それは我慢すべき状況ではなかったと思っています。
有給を申請できない環境、暴言まがいの指摘を繰り返される職場、毎日職場に行くのが怖いという感覚——これは当たり前のことではありません。
退職を言い出すことが怖いとき、第三者に間に入ってもらう選択肢があります。「直接言えないなんて社会人として情けない」と思わなくていいです。言えない状況に追い込まれているなら、それを解決する手段を使うことは何も恥ずかしいことではありません。
私が使った弁護士法人が対応する退職代行は、有給消化の交渉まで含めてサポートしてくれました。自分では絶対に言い出せなかった有給取得も、代わりに交渉してもらうことで実現しました。もっと早く動けばよかったと、今は思っています。





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