業務委託契約をメールで辞めることは可能?注意点とは

業務委託契約をメールで辞めることは可能?注意点とは

業務委託契約をメールで辞めることは可能なのでしょうか?ここではトラブルにならないための注意点や対処法を紹介します。

業務委託を急に辞める人の理由や背景とは?

業務委託を急に辞める人の理由や背景とは?

業務委託契約を急に辞める人は、契約期間の満了まで待てないという状況下にあるケースがほとんどです。理由としては「取引先のハラスメント行為」や「私生活の大きな変動」、「取引先の契約内容の変更」などが定番です。

業務委託契約は基本的に最初に交わした契約書に基づいて業務内容と報酬が決まります。しかし、よくあるパターンとして「予算の都合上報酬が減った」、「業務が増えたのに報酬は変わらない」など、個人事業主やフリーランスにとってはいずれも断りづらく、安請け合いしてしまいがちです。しかし、業務を続ける中で不満やストレスが積もり、「もう限界」と契約解除に踏み切る人は少なくありません。

業務委託契約の更新をしないで辞める時のメールの伝え方

メール以外で業務委託契約更新をしないで辞める伝え方

取引先の職場に出向型の業務委託契約は1年更新が多いですが、在宅ワーカーの場合は1か月ごとの自動更新で、更新をしない場合は前月に告げて相手の合意を得るという条件が多いです。

在宅ワーカーが契約更新をしないで辞めるときは、基本はメールで十分です。昨今はチャットワークで日ごろのやりとりを行っている人も多いので、その場合はチャットでも問題ありません。メールの場合はインラインの記述でかまいません。担当者を宛先、その他の関係者をCCにするのがおすすめです。チャットの場合は流れてしまうので、PDFに添付するのが良いでしょう。以下はメールのサンプルとなります。

件名: 契約の更新終了のお願いの件

株式会社〇〇〇〇
〇〇様

いつも大変お世話になっております。

早速ではございますが、現在締結中の貴社とのご契約を諸般の事情により今月いっぱいで解除させていただきたくご連絡いたしました。

契約解除に必要な手続き等がございましたら、お手数ではございますがご連絡くださいませ。
何卒よろしくお願い申し上げます。

このように簡素な文章で構いません。また、メールを送る前は最初に取引先と交わした業務委託契約書を必ず確認するようにしてください。契約解除及び更新をしない際の手続きの流れが記載されているはずです。万が一違約金や損害賠償請求の条件に合致してしまうと、トラブルに発展する可能性があります。

メール以外の方法で業務委託契約を辞める:対面/Zoom/電話の注意点

メール以外の方法で業務委託契約を辞める:対面/Zoom/電話の注意点

一方でメール以外の方法で業務委託契約を更新せずに辞める場合は「直接会う・オンラインMTG(zoom)で話す・電話で辞める」といった方法が考えられます。在宅ワーカーの個人事業主やフリーランスは、オンラインMTGツールを使うのが一般的ですが、注意点としては「引き止められる」ことと「相手を怒らせる」ことが懸念されます。

業務委託契約で「引き止められる」ときのリスクと辞めるポイント

ZoomのようなオンラインMTGツールや直接会って契約解除を申し出る際、取引先の担当者から引き止められることもあります。話し合いの過程で報酬や待遇面で変更があり、引き続き業務を遂行したいのであれば合意に至ればいいのですが、それでも辞めたい場合は引き下がるわけにはいかないので、きっぱりと契約解除を申し出る勇気が必要となります。自分の性格上それが難しいのであれば、最初からオンラインMTGツールは使わずメールで済ませるよう手はずを整えるのが良いでしょう。

業務委託契約で「相手を怒らせてしまった」ときのリスクと対処法

対面やオンラインMTGツールで対話するデメリットに「相手を怒らせてしまう」ことが挙げられます。双方望んだ契約解除でない限り、取引先は何かしらの不満を抱えることが想定され、すんなりと合意してくれないこともあります。契約解除の理由や伝え方、相手の性格次第では担当が怒ってしまい、理不尽な理由で違約金や損害賠償を請求してくる事例もあります。不法行為であれば支払う必要はありませんが、会社組織を相手にすると個人事業主やフリーランスは弱い立場となるので、恐怖心から穏便に済ませようと支払ってしまうケースが報告されています。相手がこのような金銭交渉を持ち掛けてきた場合は、自力での解決はリスクがあるため、労働分野を専門とした弁護士(法律事務所)に相談することを強くおすすめします。

業務委託契約を途中解除する時のメールの伝え方/例文を紹介

業務委託契約を途中解除する時のメールの伝え方

件名: 契約解除のお願いの件

株式会社〇〇
〇〇様

いつも大変お世話になっております。
本日は、貴社との今後のご契約についてご連絡いたしました。
貴社とのご契約について熟考を重ねた結果、大変恐縮ですが今月末を持ちまして契約解除をお願いすることとなりました。

諸般の事情による、私の力不足でございます。誠に申し訳ございません。
つきましては、必要な事務処理や引き継ぎについては迅速に対応させていただきます。

今後とも何かございましたらお気軽にご連絡いただければ幸いです。
何卒、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

業務委託契約を途中解除する際は、期間満了時の契約解除時と同様に、まずは契約書の途中解除事項を確認してください。契約満了前の契約解除は違約金が発生することがあります。

また、契約書に違約金の記載がないにも関わらず請求される場合、及び違約金や損害賠償の記載はあるものの、具体的な金額や算出方法、上限などの記述がない場合は、言われた通りに払ってはいけません。弁護士に介入してもらうのがおすすめです。

業務委託をメールで辞める時の違約金・損害賠償請求のリスクを回避。「弁護士」に依頼する

業務委託をメールで辞める時の違約金・損害賠償請求のリスクを回避。「弁護士」に依頼する

上述の通り、業務委託の契約解除は場合により違約金や損害賠償を請求される可能性があります。取引先企業からしても、メールの方が不満を言いやすいので、高額な違約金を請求してくることもあるかもしれません。

いったん企業から請求されてしまうと、こちらは何かしらの対応をしなければなりません。万が一本当に訴訟に発展してしまうと、その時点で弁護士を雇うことになると費用が高額化してしまいます。

そのため、相手との関係を鑑みて「契約期間中に辞めると損害賠償請求されるかも」と判断したのであれば、メールを送る前に弁護士に介入し、契約解除のメールを代理で送ってもらうのがいいでしょう。

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