教師を退職。学校を辞めるタイミングと辞められない場合の解決法

憧れの職業の1つでもある教師ですが、モンスターペアレントだけではなく、教師の身内の中でのいじめも少なくありません。もし学校を退職することを決意したのであれば、なるべく早く退職したいものですよね。では、一般的に教師が退職するタイミングはいつ頃がいいのでしょうか。

学校を退職するタイミング：11～1月の間に管理職に報告

教師が学校を退職するタイミングは、自分の都合だけではなく、クラスの様子や学期など、タイミングを考える必要があります。法律的には1か月前に言えば辞めることができますが、年度途中の場合は生徒が戸惑ったり、親御さんからクレームがくる可能性があります。一般的には教師の退職のタイミングとされるのは、新年度がはじまるまでの3月末日退職が普通となりますが、管理職への報告は11月、12月、遅くとも1月までには退職の意向を伝える方がよさそうです。

ただし、「職場でいじめに遭っていて、もう明日から行きたくない」という緊迫した状況であれば、当月に上司に辞表を出し、当月末付けで退職することもできます。その場合はもちろん引き止められますが、退職する正当な理由があり、その原因が学校側にあることを毅然とした態度で説明しましょう。その場合はタイミングなどを考える必要はありません。自分の精神状態を優先してください。

教師の退職。辞められない場合もある？

しかし、校長を含む管理職に退職を伝えても、なかなかとりあってくれない場合もあります。例えば寿退社といった祝辞的な退職理由であれば受け入れてくれるのですが、「教師の中でいじめに遭っていたから」などマイナスの要因によって退職する場合は、管理職の中には表沙汰になることを恐れて、とどまらせるようにいう人もいます。

特に昨今の社会の流れはネットで情報が流出して、ネット上で炎上してニュースになったり、マスコミに騒がれたりします。学校経営も近年は少子化もあいまって非常にシビアなものになってきたので、1度のダメージで立ち直れない（＝倒産）学校も少なくありません。

教師は退職できない場合に備えて、退職理由やタイミングはしっかりと考えて

もし自分の退職理由が引き止められる可能性があるならば、退職の理由は事前にしっかりと練った方がいいでしょう。新学期が始まるタイミング以外の時期に退職を希望するならばなおさらです。「実家の跡を継ぐ」、「両親が病気で戻りたい」といった家族の問題はセンシティブかつプライベートとなるので、管理職であってもうかつに立ち入りません。ただし、「病気」を理由にしてしまうと、診断書などを求められる可能性があるので避けた方がいいでしょう。

教師が退職できない場合の解決方法は、「弁護士事務所」

それでも教師が退職できない場合も時折あります。このような職場、管理職が在籍している教師の場合は、正攻法ではちょっと退職ができなそうです。そのため、弁護士事務所に依頼するのがいいでしょう。

上述したように、近年は職場内のいじめが酷く、管理職も大ごとにならないように見て見ぬふりをしているのが常となります。そういった職場で心身が削られるのはもちろん不本意です。躊躇いなく弁護士事務所に依頼しましょう。最近は教師からの依頼が多いようで、弁護士もきちんと話を理解してくれますし、退職代行程度であれば数万円で引き受けてくれます。是非一度相談してみてください。