薬剤師を辞めたい！プレッシャーで辞めたい人向け退職方法

日本には約32万人の薬剤師がいます。薬剤師は他業種に比べると非常に専門性が高く、そのため任される仕事の一つ一つに責任が伴います。

その結果、プレッシャーを感じて辞めたいと考える人もいるようです。そこでこの記事では、薬剤師がプレッシャーを感じる場面を挙げ、退職すべきか否か、対処法を具体的に解説します。

薬剤師の業務とは。仕事にプレッシャーがかかる理由

薬剤師の業務内容は「薬剤の調剤・医薬品の在庫管理・服薬指導・医療機関との連携」などいずれも専門性が高い仕事となります。場合によっては一度の調剤ミスによって患者が死に至ることもあり、薬剤師は常にプレッシャーとの闘いを強いられることになります。

職場の人間関係に悩みを持つ薬剤師も多い。「ならなきゃよかった」と思う人が増加傾向に

調剤薬局は男性も女性もベテランが多く、新人や若手社員に強く当たる先輩上司も少なくありません。また、往々にして調剤薬局は職場のフロア面積が狭く、従業員も少なく固定化されているため、嫌な先輩上司が一人でもいたら、その人が退職しない限りずっと同じ職場でいびられ続けることになります。

そのため、当初調剤薬局の仕事に抱いていた憧れや業務に対してギャップが生じ「こんなことなら薬剤師にならなきゃよかった」と真剣に退職を考える人も多くいます。

企業からもプレッシャーが。辞めたい薬剤師の職場の悩み

薬局やドラッグストアなどは大元の会社が管理しているため、かかりつけ薬剤師契約や在宅契約の件数を増やすこと、店舗運営にかかるコスト削減などを要求されることも少なくありません。

そして、未達成ともなると管理している薬剤師の責任となってしまい、このようなプレッシャーに耐えかねて辞めたいと感じる薬剤師が多いようです。

ミス・失敗が許されない！薬剤師は患者に対してプレッシャーが大きい

ドラッグストアの従業員であれば資格を持っていなくても勤務できますが、薬剤師は年一回の国家資格に合格しなければなりません。国家資格自体は7割程度の合格率ですが、薬学部を卒業しなければならないため、最低でも6年間は勉強の日々が続きます。

そうして就職した薬剤師は、お客に対して正確な調剤をして、疑問があれば医師に相談するなど、抱える責任は非常に重いことが挙げられます。調剤を1回ミス・失敗しただけで患者に命の危機が及ぶこともあるため、そのプレッシャーは計り知れません。

プレッシャーが給料と釣り合わない！転職理由は年収

政府統計によると、2023年度全国薬剤師の平均年収は583万円となります。薬剤師は求人と募集の受給のバランスから、都心よりも地方薬局の方が年収が高いのが特徴です。

日本の平均年収は443万円なので、それと比べると薬剤師の年収は高いのですが、上述したように薬剤師になるためには6年間授業料が高額な薬学部へ通い、さらに国家資格を取得する必要があります。試験に落ちてしまうと、また1年間勉強しなければならなく、そのような過程や実際の業務内容・責任を鑑みると、この年収は決して高いとは言えません。

辞めたいと考える薬剤師のプレッシャーへの対処法は？

薬剤師は膨大な仕事量に加えて責任を押し付けられてしまうため、参ってしまう方が多いようです。そのため、自身の考えや意向をなるべくオープンにし、従業員にも協力してもらうように務めることで、一人で抱え込まずに済みますし、負担を軽減することに繋がるのかもしれません。

ただ、どうにもならない場面もありますから、無理をして身体を壊してしまうくらいなら退職も視野に入れておいた方が良いのかもしれません。

薬剤師を辞めたい！プレッシャーから転職して違う仕事へ。後悔しない？

薬剤師の業務は、専門性が高く責任が重くのしかかります。それに加え、薬局やドラッグストアでは責任者として従業員や店舗の管理をする必要があり、いずれもプレッシャーが大きく、辞めたいと感じる方も多いようです。

薬剤師を辞めて転職する場合は、MRや化粧品メーカー、公務員、事務職といった業界・職種へ就職する人が多いようです。薬剤師という特殊な資格柄、つぶしが効く職業とは言い難いですが、それでも職種としての信頼は非常に高いため、それほど苦労せず転職できる人が多くいる印象です。

薬剤師を辞めたい人は、まずは転職エージェントに相談しよう

薬剤師を辞めたいと考える人は、まずは退職に踏み切る前に転職エージェントに相談するのが良いでしょう。大手の人材紹介会社であれば、元薬剤師の転職先紹介も実績があるはずなので、今の自分に寄り添った提案をしてくれるはずです。

一方で薬剤師の中には「辞めたいけど辞められない」、「上司に辞めたいといっても辞めさせてくれない」といった状況に陥っている人もいます。

そのような状況下で転職活動をすると、仮に内定をもらっても出社日を決めることができなく、内定先企業も不審にに思ってしまいます。そのため、本格的に転職活動することを決めたのであれば、いつでも確実に退職できるようにしておく必要があります。

仕事を辞められない薬剤師は退職代行サービスで問題解決

「薬剤師を辞めたいけど辞められない」、「1日でも早く辞めたい」という薬剤師は、退職代行サービスの利用を検討してみるのが良いでしょう。退職代行サービスは辞めたいけど辞められない人に向けて、退職の連絡と手続きを代行してくれるサービスとなります。「退職届を受け取ってくれない」、「辞めるなら3か月後と言われたけどすぐに辞めたい」といった場合でも退職代行を利用することができます。

法律では退職を申し出て2週間後に労働契約を解除（退職）できるため、仮に薬局の就業規則で3か月後の退職とあっても、法律上は2週間で辞めることができます。

また、有給休暇は国から付与される労働者の権利となるため、まだ残っているのであれば、すべて使いきることも法律上可能です。「この忙しいときに退職されては困る」、「有給は使わないでくれ」という職場上司もいるかもしれませんが、退職する際はしっかりと残日数を消化するようにしましょう。

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