退職代行の体験談を紹介!使うと気まずい?実際使ってみた感想

退職代行を使うと気まずい?実際使ってみての体験談

2010年頃から社会人の間で浸透をはじめた「退職代行」。ブラック企業に勤めていたり、退職を言い出せない気弱な人にとっての救世主的存在として知られていますが、初めて利用を考えている人にとっては「退職代行を使うって気まずくない?と考えるもの。そこで、今回は退職代行の体験談をご紹介します。

もはや知らない人はいない退職代行サービス

もはや知らない人はいない退職代行サービス

日本の現代社会の根底にある「会社を辞めたくても辞められない」環境下に置かれたビジネスパーソンの需要に則して生まれた退職代行サービス。同サービスが具体的にいつ生まれたかは定かではありませんが、2018年にテレビで特集を組まれたのがきっかけと言われています。

その退職代行とは本来であれば弁護士の仕事域であるものの、昨今は数多くの民間業者が参入しているのが現状にあり、それにより歪も起きているのも事実です。

そんな退職代行を利用する前は、いろいろと躊躇してしまうものですよね。「退職代行を使って辞めるのは恥ずかしい」、「会社に対して気まずい」といった心情は必ず持ち合わせているものです。

そこで、今回は退職代行利用者の体験談を集めてみて、実際使ってみて気まずい思いをしたのかどうか、また何が気まずかったのかまとめてみました。

格安を謳う非弁の退職代行は失敗の体験談も多い

格安を謳う非弁の退職代行業者にご注意

格安を謳った非弁(弁護士資格のない一般企業)の退職代行業者に依頼したはいいものの、職場の上司や会社を怒らせてしまった挙句、同僚や先輩後輩にも自分が退職代行を使って退職を考えていることを知られてしまった、というトラブル体験談がありました。どうしていいものか業者に再度相談したのですが、「確実に辞められるとは言っておりませんので」、「これ以上はオプションとなります」、「交渉事は弁護士の範疇となるので、弊社ではどうしようもできません」の一点張りで拒絶。結局弁護士事務所に依頼して事なきを得ましたが、費用を余計にかさんで散々な目にあった……。

実は退職代行絡みのトラブルとしては本当に多くみられる体験談となります。退職させてくれない会社に対して退職を申し出るためには、法を盾に訴えなければなりませんが、法律に関して素人の非弁の退職代行業者が行ったところで、会社は痛くも痒くもありません。

格安を謳う退職代行業者は、効率よく案件をさばくことに重点を置いているので、事が大きくなると対応しきれなくなることがあります。非弁が悪とは言いませんが、トラブルが起きた際の仲裁に入ることができないことは覚えておく必要があるでしょう。

某弁護士事務所

あるある体験談1.退職代行を利用しても有給の取得ができなく、2週間会社に行くことになった……

有給の取得ができなく、2週間会社に行くことになった……

「ネットで評判の民間の退職代行業者に依頼した。結論から言うと退職することはできたけど、有給の取得ができなかった。どうやら会社から自分が出勤するように言われたらしい。退職代行業者ができるのはここまでと言われたので、法律上仕事を辞めることができる2週間の間、泣く泣く会社に行くことになった。その間上司からのパワハラだけではなく、いままで優しくしてくれていた先輩や後輩からも冷たい視線がおくられるようになった。」

こちらの退職代行にまつわるトラブル体験談も実はあるあるの1つ。民間の退職代行は実は会社側に金銭交渉を持ちかけることはできませんので、会社側が「有給は使わせない」と言ってきたら、民間の退職代行業者はどうすることもできません。

退職代行業者は給与債務に関する交渉は一切行うことができません。法律を相手にかざしたとしても、企業側も非弁行為が違反であることは知っているため、最近は堂々と対応するところも増えてきたと聞きます。

某弁護士事務所

あるある体験談2.退職代行業者からの連絡が途絶えた

あるある体験談2.退職代行業者からの連絡が途絶えた

こちらも民間の退職代行業者のあるあるトラブル体験談。

民間の退職代行業者に依頼してお金も振り込んだ。予定の日に業者が会社に連絡をしてくれたみたいだが、その日を境に会社や上司から自分の携帯にガンガン電話がかかってくる。退職代行業者に進捗状況を聞いてみても、「少し時間がかかっていますので少々お待ちください」と言われ、自分は無断欠勤を何日も続けることになってしまった。

結局こちらから何度も退職代行業者に連絡を試みても、一向に繋がらなく、最終的には「弊社ではお力になれませんでした」と素っ気ないメールが届き、勝手に返金されていました。

退職代行を途中で変更することは不可。体験談をもとに後悔しない選択を

退職代行を途中で変更することは不可。体験談をもとに後悔しない選択を

退職代行と一度契約してしまうと、途中で変更することができません。よくある相談の中に、「いま利用している退職代行から連絡が途絶えたから、弁護士事務所に依頼し直したい」という問い合わせがありますが、他社と契約中に同じ依頼を請け負うことはできません。既存の退職代行業者から契約終了の通達があれば別ですが、連絡が取れなくなるケースではそれも望めません。

そのため、このような失敗・後悔の体験談を基に、これから退職代行サービスの依頼を検討している方は、最初の業者選択が非常に重要になることを覚えておいてください。

派遣社員が利用した退職代行の体験談

派遣社員が利用した退職代行の体験談

派遣社員ももちろんのこと退職代行を利用することができます。派遣社員は有期雇用となりますので、通常の退職よりは難易度は上がりますし、自力で退職しようとすると賠償請求をされたりとトラブルもつきものです。

下記では派遣社員が退職代行を利用した際の体験談をご紹介します。

派遣社員の退職代行を利用した体験談:弁護士は少し割高に感じかも
ネットで調べると、どこのサイトも「派遣社員の退職は難しい」とあったので、5万円ほど払って弁護士に依頼しました。私が「〇〇日から仕事に行きたくない」というと、その日に退職代行が派遣元に連絡してくれました。朝にLINEで連絡があり、備品の返却方法や注意点を教えてくれて、それでほぼ終了です。ただ、今思えばもっと安い民間業者でもよかったかも……と考えています。

看護師が利用した退職代行の体験談

看護師が利用した退職代行の体験談

病院やクリニック、診療所に勤務する看護師も退職代行の問い合わせが非常に多い職種の1つです。患者の命を預かる身という責任感とプレッシャーに押しつぶされて辞めたいと感じたり、師長や院長からの嫌がらせ、同僚看護師からのいじめなども実は非常に多いです。

下記では看護師が退職代行を利用した際の体験談をご紹介します。

看護師の退職代行を利用した体験談:指定の日に退職できるならお金は惜しまないのがおすすめ
病院勤務の中でも大学病院や総合病院で働いている看護師であれば分かると思うのですが、看護師の勤怠状況や職場環境は師長に依存する傾向があります。私の場合は、師長が変わった途端に職場環境が劣悪になり、こっちが休みたい日などをまったく考慮しないでシフトを作るようになったので、本当に地獄のような日々が続いていました。私の場合は弁護士の退職代行を利用したので、連絡当日から仕事に行く必要はありませんでしたが、もし退職代行が連絡後に1日でも勤務しなければならない状況に陥ると考えると……。看護師で退職代行を利用する人は、そこらへんの業界事情を知っている業者や弁護士にお願いすることをおすすめします。

退職代行の体験談は個人ブログを確認するのもおすすめ

退職代行の体験談は個人ブログを確認するのもおすすめ

退職代行業者のホームページにも体験談はたくさん掲載されていますが、その多くはメリットばかりが紹介されていますし、デメリットも当たり障りのないことばかりが列挙されています。そのため、本当にリアルな退職代行の体験談を知りたければ、当サイトのような退職代行業者とは無関係の第三者がつくったまとめ系情報サイトや、個人ブログに投稿している体験談を確認するのがおすすめです。

退職代行を利用したけど、まったく気まずくなかった体験談

弁護士事務所の退職代行を利用して退職した人の体験談
弁護士に退職代行を依頼しました。弁護士といっても全然堅苦しいものはなく、すべてLINEとメールで済ませることができたのが良かったです。有給休暇の取得代行もしてくれたので、弁護士が会社に連絡してからは一度も会社に出勤することはなかったので、気まずい思いをすることは何もありませんでした。

民間の退職代行業者を利用した人の体験談
民間の大手の退職代行業者を利用。なかなか辞める理由がなく精神的に疲弊していたので、使ってよかったと思っています。業者に任せた後に会社から電話がかかってきましたが、総務部からの事務的な連絡でした。「こんなところに依頼しなくても……」と嫌味を言われましたが……。会社に出社することはありませんでしたので、気まずい思いもしませんでした。ただ残業代の申請などは諦めましたが。

退職代行を利用して気まずい想いをした体験談

体験談② 退職代行を利用して気まずい想いをした

弁護士事務所の退職代行を利用して退職した人の体験談
退職に伴う有給休暇と残業代未払いの申請代行も同時にお願いしました。有給休暇はすんなりいきましたが残業代未払いは会社側が認めなくて、弁護士側から「裁判することもできるが、貴方の今後にとってプラスにならない」とアドバイスを受けました。会社側から一度話し合いたいと言われて、弁護士からは応じる必要はないと言われましたが、なんとなく気まずいので一度だけ出社しました(仕事はしないで話し合いだけして帰りました)。ただしこちらは弁護士を味方に付けているとあって、会社側から威圧的な行為は一切受けませんでした。

民間の退職代行業者を利用した人の体験談
退職代行業者が会社に問い合わせてくれたあと、有給休暇の申請に応じてくれなくて、退職代行業者からも「これ以上は法律云々の話になるので、弁護士ではない我々は介入できません」と言われ、なくなく2週間出社することになり、気まずい思いをしました。

絶対に出社(気まずい想い)をしたくない人は、弁護士の退職代行がおすすめ

絶対に出社(気まずい想い)をしたくない人は、弁護士がおすすめ

絶対に出社して気まずい想いをするのは避けたいというのであれば、民間の退職代行業者よりも、弁護士に退職代行を依頼するのが断然おすすめです。弁護士の方が1~3万円ほど高くつきますが、有給休暇や残業代の申請もしてくれますし、会社側も弁護士を恐れて早く退職させて解決したいと考えてくれます。

一方で、良くも悪くも近年は退職代行が企業側にも認知されてきましたので、企業によっては退職代行から連絡が来た時のマニュアルのような資料を作成して、民間の退職代行ならばうまく撃退されてしまうこともあるようです。また、企業は顧問弁護士をつけているところも多いので、民間の退職代行の場合は分が悪いといえます(民間の退職代行はグレーのため)。

民間企業が合法に退職代行でできるわけ

もともと退職代行は弁護士の業務でしたが、2010年頃から退職代行を民間企業が請け負うようになりました。退職代行のように法律を翳して交渉をし、さらに相手から報酬を得る行為は非弁とみなされ、違法となります。しかし、民間の退職代行の中には、わざわざ労働組合に加入して交渉の権利を得るような業者もあります。ただし、そういった業者は法律を盾に交渉する経験と知識がありませんので、相手側が「こちらも弁護士を通す」、「貴方とは交渉しない」と強く言ってきたとき、民間の退職代行はなすすべがありません。

退職代行を通して残業代と退職金もしっかり受け取ろう!

これまで働いた分の残業代と退職金も、会社側に合法的に請求することができます。退職代行を利用して辞めようという人の多くは、残業代や退職金を請求することに気まずい思いをしているようですが、これらも労働法で守られている労働者の正当な権利となります。

安心して!退職代行が気まずいと感じるのは自分だけ!

退職代行が気まずいと感じるのは自分だけ!

退職代行が気まずいと感じる人もまだまだ多いことでしょう。しかし、上記のことから分かるように、退職代行を通したときから、すでに自分の役割は終えており、会社の上司や同僚とももう会うことはありません。もし本当に連絡を絶ちたかったら、携帯電話を着信拒否するのもいいでしょう。基本的に退職代行がすべてをやってくれるので、利用者が必要なのは退職代行に連絡する前に備品の返却などを済ませておくことくらいです。

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