消防士を辞めるのはもったいない?転職の可否と辞職方法

消防士を辞めるのはもったいない?家族がいる方は転職がおすすめの理由

消防士を辞めることを考えている人の多くは、結婚が退職のタイミングのようです。公務員となる消防士は、一見すると生涯安泰の職業と思いがちですが、一方で転職を考えるに値するデメリットもあります。20~30代の消防士の方は、是非ご自身と家族の今後の人生のためにご覧ください。

消防士の離職率は0.6%。特別高くはない

消防士の離職率は0.6%。特別高くはない

厚生労働省が公開している消防士の離職率は0.6%となります。一般企業では不動産業が18%、宿泊業は35%と非常に高い業界も多い中、消防士は公務員という特質柄離職率は決して高くありません。

しかし、離職率は低いものの、辞めたいと考え辞職をする人の75%以上は20~30代となります。

辞職する理由は「不規則な勤務体制・肉体労働についていけない・体育会系の上下関係が嫌だ」が主となります。
一方で40代以降は現場を離れて管理者として事務作業が多くなるため、仕事もきつくなくなり、辞める人は途端に少なくなる傾向にあります。とはいえ一番働き盛りな20代から30代を我慢しながら働き続けるのが正解か否かは賛否があるでしょう。

消防士を辞める理由:普通の勤務体制じゃない

消防士を辞める理由:普通の勤務体制じゃない

独身の頃は自分の自由に生きることができるので、消防士で働くことも窮屈ではないのですが、結婚をして家族を持つと、途端に働き方に疑問を持つのが消防士という職種でもあります。消防士はご存知の通り公務員の職種の1つですが、勤務形態は通常の民間企業とは異なり、「交替勤務」を採用しています。これは、1日丸々24時間働き、翌日が休みとなるものです。一方で役所のように定時勤務&土日祝休みの職場もありますが、こちらに配属されるのは全体の2割程度で、ほとんどは現場の交替勤務となります。

消防士を辞めるきっかけに。退職はもったいないとは思えない理由

消防士を辞めるきっかけに。退職はもったいないとは思えない理由

交換勤務はバイトのシフトのように自分で決めることはできなく、ほとんどの自治体は班やグループを作って、自分が所属する班としてシフトを確認します。そのため、なかなか有給を使える雰囲気ではないことが多いほか、子供の運動会や発表会、パートナーとの記念日といったピンポイントの日を安めるかどうかは疑問。

また、仮に運よく休日になったとしても、24時間働いていたばかりなので、ほぼ睡眠で1日が終わる……、なんてこともざらにあります。最初はパートナーも、消防士という職種を誇らしく思ってくれていたにも関わらず、年月が経つにつれて、「家族の時間を全然考えてくれない」と不満を持たれてしまうのも消防士の辛いところです。

消防士を辞めることを考えている方は、大体が肉体的についていけなくなるか、この家族の問題となります。いずれの理由にしても、将来のことを考えて辞めることがもったいないとは思えませんね。

消防士を辞めるなら20~30代。それ以降の退職はもったいないかも

消防士を辞めるなら20~30代。それ以降の退職はもったいないかも

消防士を辞めることを考えているならば、20~30代の内がおすすめ。これ以降になると、一転して転職が難しくなります。また、50代以降になると、消防士の現場を離れて書類雑務の職場に異動することもできるので、そうなると途端に楽になり、逆に辞めるのがもったいないと感じます。しかし、多くの人はそこまで耐えられるものではありません。

民間企業に転職する場合は、消防士で培ったスキルはなかなか活かせるものではありません。「序列社会に慣れて、根性もあります」という強みが通じたのは一昔前で、昨今の実力社会で面接をクリアできるものではありません。

消防士を辞める場合は、なるべく早くに決断するのが良いでしょう。

消防士を辞めるのはもったいない?「辞めなければよかった」と思う人は少数

消防士を辞めるのはもったいない?「辞めなければよかった」と思う人は少数

消防士を辞めるのはもったいないと考えている人の中には、「消防士を辞めたあとに後悔するのでは?」、「消防士を辞めなければよかったと思わないか心配」と悩んでいるものです。

まず、転職面で言えば、上述したように20代から30代であれば市役所の職員や一般の民間企業で働くことも十分可能です。もともと消防士で培うスキルというのは、上下関係や部下への指導力等のほかにはなかなか潰しが効きません。

しかし、消防士は身体と命を張る職業ですし、自分の将来や家庭を鑑みると、早いうちに消防士を辞めて民間企業に転職した人ほど「消防士を辞めて後悔はしていない」、「なんであんなきつい仕事を辞めるのをもったいないと思っていたのか分からない」と感じています。

消防士で病む人も多いその背景は?辞めたいときに辞めるべき

消防士で病む人も多いその背景は?辞めたいときに辞めるべき

また、消防士は地方公務員となるため、市区町村によって待遇や職場環境は大きく変わります。近年は公務員のセクハラやパワハラが非常に厳しく取り締まりがあるため、一昔前と比べるとあまりその手のトラブルの心配はしなくてもいいですが、それでも体育会系の縦割り社会であることには変わりませんので、コンプライアンス意識の低い上司や先輩がいる職場では、嫌がらせやいじめといった行為もまだまだ見受けられます。

消防士という特殊な環境の中で我慢を続けて勤務を続けていると、心は確実に病んでくるでしょう。
実際に消防士で心が病む人の多くは「いじめを受けている」場合と「自分に合わないと分かっていながら働き続けている」場合が大半です。

一度心を病んでしまい、うつ病に発展してしまうと、転職も厳しくなりますし、普段の日常生活にも支障をきたします。そのため、これ以上続けたら心が病んでしまう感じたら、素直に辞めるべきとも言えるでしょう。

消防士を辞めたいけど辞められない人はこちらの記事をチェック!

消防士の中には辞めるのがもったいないと悩んでいる人もいれば、辞めたいけれど「上司が辞めさせてくれない」、「パワハラにあって辞められない」という人もいます。また、精神的なプレッシャーやもともとの性格柄、自分から「辞めたい」と言い出せない消防士もいるでしょう。

そんな人は「退職代行」を利用してみてはいかがでしょうか。

退職代行の特徴は、「退職代行の担当者が依頼者に代わって辞職の手続きを代行してくれること」であり、さらに「退職代行が職場の担当者に辞職の連絡をした日を境に、出勤の必要がなくなる」ことです。

もし「消防士を辞めたいけれど、上司に言えない」、「もう同僚上司と1日も会いたくない」と悩んでいる消防士の方がいれば、是非退職代行を利用してみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA



The reCAPTCHA verification period has expired. Please reload the page.