近年は病院内にもさまざまな問題が浮き彫りになっていますが、その中でも取り分け社会問題にも発展しているのが「看護師の人手不足」です。その背景には看護師の病院内に対しての地位の低さや待遇の悪さ、医師や上司からのパワハラによるものが挙げられます。
そこで、今回は「もう看護師はこりごり!」、「病院を見返してやりたい」という人に対して、パワハラを受けた看護師が病院や医師を訴える方法をご紹介します。
目次
実はパワハラ・モラハラが蔓延している看護師の仕事
看護師という職場は、実は病院内部においてパワハラ及びモラハラが最も発生しやすい職場となります。看護師には主任、師長、部長といった役職が一般的に置かれていますが、彼らによるヒラや新人看護師に対してのパワハラ及びモラハラの数は、実際医者が看護師にパワハラをする3倍以上と言われています。
一般的に看護師の仕事内容や評価は目に見えづらく、それでいてミスは非常に目立つという性質があります。そのため、気に入らない看護師に対して叱咤や暴言を放ちやすいため、なかなか職場環境がクリアで問題ないという病院は少ないのが現状です。
パワハラを受けた看護師は訴えるべき!慰謝料をとれる!
自分は一生懸命頑張っているにも関わらず、看護師の上司のパワハラのせいで退職においこまれてしまった場合、せめて病院にその責任をとってもらいたいとは思いませんか。少なくとも人生の一部を狂わせられた上司に慰謝料を払ってもらいたいとは思いませんか。慰謝料を受け取ることができれば、そのお金を次の転職先が決まるまでの生活費に充てることもできるはずです。
看護師がパワハラで訴えた場合。慰謝料はどのくらい?
看護師がパワハラを受けて訴える際は、慰謝料は一般的に病院側とパワハラを実行した看護師の上司の両者に訴えることができます。慰謝料の相場は50万円、高くて100万円となります。
看護師がパワハラによる慰謝料を貰うために訴える簡単な方法!
看護師がパワハラによる慰謝料を訴えるためには、日ごろのパワハラの証拠を押さえる必要があります。メールや日記、会話の録音などで日ごろから証拠集めをすることは必要となります。また、仮に証拠が集まっても自分一人で訴えるのは心もとないですね。
現在は数多くの退職代行業者がありますが、病院という巨大な組織を訴えるわけですから、退職代行業者では太刀打ちできませんし、そもそも「看護師や医師の方はお断りしています」という退職業者が普通です。ここは必ず弁護士事務所に相談しましょう。基本的に訴えるといっても、裁判ではなく示談の方向で話は進むので、相手が非を認めざるをえない証拠を提出することができれば、意外とスムーズに支払いまで行くことができるはずです。
看護師がパワハラで訴えるのは悪いこと?
日本人は自他共に認める消極的な性格の人が多い国です。訴訟大国のアメリカで病院側が看護師にパワハラをすると、看護師はすぐに訴えることができるので、アメリカではパワハラは徐々に少なくなってきている傾向にあります。
今一度見直してほしいのは、パワハラはれっきとした違法行為となり、パワハラをする人は、当該看護師が辞めたあとも、別のターゲットを見つけてパワハラをはじめます。単なる悪意を持って上司を訴えるだけではなく、その病院の隠れた膿を暴いて洗い落とすための正義感を少しでも持っているならば、是非パワハラで訴えるといいでしょう。病院側も馬鹿ではありませんし、昨今はすぐにマスコミが駆けつけて、おもしろおかしく記事にします。そのため、パワハラをする上司は放っておきませんので、必ず対処してくれますし、辞めようとしている看護師に対しては、真摯に向き合って慰留、もしくは相当額の慰謝料を示談金として支払ってくれるでしょう。
実際毎日多くの看護師が弁護士の退職代行を駆け込み寺としている
実際のところ、退職代行を請け負っている弁護士のところには、ほぼ毎日全国の看護師から退職代行やそれに伴う慰謝料の請求依頼の問い合わせがあります。ただし、弁護士を選ぶ場合は必ず下記の条件をクリアしているところを選んでください。
- 看護師の退職代行の実績がある
- 病院側を慰謝料請求の訴えを起こした経験がある
- LINEにより無料の相談を随時できる
「弁護士と言えば、相談するだけで相談料を取るイメージ」と思うかもしれませんが、それは企業を顧客に抱えている、いわゆる顧問弁護士です。一般人を相手にしている弁護士では、相談は無料としているケースが多いですし、退職代行業者の中にはLINEで無料チャットで相談できるところもあります。
上記の条件を満たす弁護士はココ
ナースセンターに相談して職場を変えてもらうのもありだが……
看護師には看護協会が運営しているナースセンターという就職相談窓口が各都道府県に設置されています。もし看護師を続けたいのであれば、ナースセンターに相談してみるのもいいでしょう。ただし、ナースセンターは半官半民なので、土日祝は休業していたり、平日も17時には閉館するので、15時くらいに行かないと相談にのってくれません。そのため、現役で働いている看護師がパワハラで相談したり、転職の相談をするには向いていないかもしれません。
また、ナースセンターはハローワークのようなものとなるので、ここに出ている求人の多くはそれほど有名ではない病院や経費を削減したい病院となるので、もしかすると景気が悪いところも紛れています。近場への就職ならば、実際試しに足を運んでみて院内の雰囲気を感じ取ってみるのもいいでしょう。「ここもパワハラの匂いがする」かもしれません。
看護師はパワハラ職場とはお別れを。人生の選択は早めに
冒頭でもご説明したように、看護師は現在人手不足のため、どこの地域でも転職に困ることはありません。そのため、パワハラが蔓延している職場にあえて我慢しながら働き続ける理由はないはずです。パワハラに耐えていると、やがてうつ病になってしまうこともありますので、退職や慰謝料を訴える場合の決断は早めに決めるのがおすすめです。
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