病院の中でも大学病院に勤務している看護師は、なかなか有給休暇が使えないと評判です。しかし、退職するときくらいは有給消化したいですよね。そこで、ここでは大学病院に勤める看護師が退職するときに有給を全部使って消化する方法をご紹介します。
目次
大学病院勤務の看護師は過酷!有給を使う暇もない
大学病院に勤務する看護師は、通常の病院と異なり非常に激務となります。急変する患者に夜勤を含めて対応しなければなりませんし、通常勤務以外にも〇〇係や委員会などがあり、頻繁に打ち合わせや会議があるため、ゆっくりと休む暇はあまりありません。
もちろん有給休暇を使うとなると、師長からは普通じゃない目で見られますし、さまざまな人の許可を得なければなりませんので、1日使うだけでも一苦労です。
そのせいか、大学病院で働こうとする看護師は「上昇志向」、「プライドが高い」、「時間をかけて高度な看護技術を身に着けたい」といった傾向にあると言われています。
大学病院で退職をするときに有給休暇は消化できる?
普段の有給休暇は難しいかもしれませんが、大学病院を退職するときは、いままで溜まっていた有給休暇を使いたいものですよね。有給を使う場合は、退職をすると同時に申請するのが一般的となるため、まずは看護部長の許可を貰わなければなりません。
大学病院では通常年度内の退職は嫌がられる傾向にあり、「ルール違反」ともみなされます。しかし、仕事がしんどくて退職したい場合は、多くのケースで年度内退職を希望(1日でも早く退職したい)しますので、看護部長に相談するにしても「ルール違反しときながら有給休暇を使えると思ってるの?」と激怒されるのもよくあるパターンです。結局、大学病院を退職する多くの看護師は、有給休暇を1日も使うことができないことが普通のようです。
大学病院も民間企業に変わりない。毅然とした態度で有給消化&退職しよう
確かに人の命を預かるという点においては特別な職業かもしれませんが、大学病院もいち民間企業には変わりありません。労働法に基づけば、有給休暇は国が付与するものであり、病院含む勤務先が与えるものではないため、大学病院側が看護師の有給休暇の申請を拒むことは法律でできません。
しかし、日本人は人間関係や職場の空気を大切にするため、看護部長のように、「有給を使わせない」と違法行為を堂々と宣言する人が後を絶ちません。また、大抵の日本人はそれに従ってしまう傾向にあります。
有給休暇の拒否は重大な違法。パワハラで慰謝料を請求することも可能!
大学病院であっても、看護師が申請した有給休暇を拒否することはできませんし、仮に有給を取らせないようなことがあれば、労働基準法119条に基づき30万円以下の罰金刑に処されます。また、有給休暇の申請を拒否することはパワハラにもあたる可能性が高く、その場合は上記労基法違反のみではなく、パワハラによる慰謝料も発生します。
大学病院の看護師が必ず有給休暇を取得して退職する方法
大学病院の看護師も、上記法律に基づいて有給休暇を申請すれば、病院側は拒否することはできません。しかし、実際問題看護部長に対して法律をかざして有給休暇と退職を要求する勇気はなかなかありませんよね。
そこで、おすすめしたいのが「退職代行」に依頼してすべてを任せることです。
退職代行に依頼すれば、退職も有給消化もすべてうまく行く!
退職代行業者に依頼すると、担当者は指定の日に病院側に連絡をとり、依頼者の代わりに退職はもちろん、有給休暇の消化もすべて交渉してくれます。いずれの交渉もすべて法律を盾に合法的に行いますので、退職できない、有給が使えないといったトラブルもありません。
ポイントとなる退職代行業者の選び方は、病院や大学病院の退職案件に慣れているところに依頼することです。民間業者では心もとないので、弁護士事務所に依頼するのがいいでしょう。退職代行を請け負っている弁護士事務所であれば、民間企業とそう対して料金は変わりませんし(1~2万円程度)、何よりも確実です。
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