夜勤ありの介護施設で限界だった40代女性が退職代行を使った話【モデルケース】
📋 この記事のモデルケース
| 業種 | 介護施設(入所型)・介護職 |
|---|---|
| 雇用形態 | 正社員 |
| 年代・性別 | 40代前半・女性 |
| 勤続年数 | 5年 |
| 主な悩み | 夜勤と日勤の繰り返しで体が限界・給与が見合わない・上司が話を聞いてくれない |
| 退職方法 | 退職代行(弁護士法人)を利用 |
目次
介護施設で働いていたころの状況
私が働いていたのは、定員50名ほどの入所型の介護施設でした。介護職として入社したのは40歳を少し過ぎたころで、当時は「体を動かす仕事をしたい」「人の役に立てる仕事がしたい」という気持ちがありました。子育てが一段落したタイミングでもあり、資格を取りながら長く働けたらと思っていました。
最初の1〜2年は、体力的にきつい場面もありましたが、やりがいも感じていました。利用者さんの名前を覚え、日々の様子が分かるようになってくると、介護という仕事の深さを実感できました。
ただ、3年目を過ぎたあたりから、状況が変わっていきました。人手不足が慢性化して、夜勤の回数が増えました。本来なら月4〜5回が目安のところを、月7〜8回入ることが続くようになりました。夜勤明けの翌日に日勤が入る「夜勤明け日勤」という組み合わせも、一時期は週1回のペースでありました。
体が戻りきらないうちに次のシフトが来る、という状態が半年以上続きました。40代の体には、20代のころと同じようなペースでは動けないという現実がありました。それでも「人が足りないから」という理由で、断れない空気がありました。
夜勤と日勤の繰り返し——限界を感じた瞬間
本当に限界だと感じたのは、夜勤明けの帰り道のことでした。いつも通り夜勤を終えて施設を出たのですが、駅のホームに立ったとき、次の電車が来ても体が動きませんでした。ホームのベンチに座り込んで、1時間近くそこにいました。疲労なのか、気力がなくなったのか、自分でもよく分かりませんでした。
給与についての不満も、この頃から強くなっていました。夜勤手当は支給されていましたが、夜勤の回数が増えても基本給は変わりません。夜中に何度も巡回し、緊急対応が入ることもある夜勤を、それだけの手当で続けることへの疑問がありました。
施設長に相談したこともありました。「夜勤の回数を減らせないか」「業務量に見合った処遇を見直してほしい」と、何度か伝えました。でも、毎回同じ答えでした。「今は人が足りなくて、あなたに頑張ってもらうしかない」「改善はしたいけど、今すぐは難しい」。
体の不調も出始めていました。夜勤のたびに眠れなくなり、帰宅してもうまく寝付けない。食欲が落ちて、体重が減りました。市販の栄養ドリンクを飲みながら夜勤に入る日が続きました。家族から「顔色が悪い」と言われることも増えました。
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退職代行を知ったきっかけ・迷った理由
退職代行のことを知ったのは、夜勤明けに横になりながらスマホを見ていたときでした。「介護 辞めたい」「夜勤 体 限界」と検索していて、退職代行の体験談が目に入りました。
最初は、「こんなサービスがあるのか」と思いながらも、自分には関係ない話だと思っていました。5年も働いて、利用者さんとの関係もある。「第三者に頼んで辞めるなんて」という引っかかりもありました。
でも、自分で退職を伝えることを想像したとき、現実的ではないと思いました。理由はいくつかありました。
- 施設長は毎回「今は難しい」と言うので、退職を言い出しても引き止められる可能性が高かった
- 「あなたが辞めたら残ったスタッフが大変になる」と言われると、強く言えなくなる
- 退職を伝えてから実際に辞めるまでの期間、気まずい雰囲気の中で働き続けるのが耐えられなかった
- 夜勤中に施設長や同僚と顔を合わせながら辞める手続きを進めることへの精神的な負担が大きかった
退職代行を詳しく調べると、弁護士法人が対応するサービスがあることが分かりました。「施設側から損害賠償を求められることはないか」「有給を消化できるか」という不安があったので、法的な対応ができると知って、少し安心しました。介護職は人手不足を理由に退職を引き止めようとするケースがあることも、記事の中で知りました。
それでも、申し込みまでには1ヶ月ほどかかりました。「利用者さんに申し訳ない」という気持ちがずっとありましたし、長く働いてきた職場を突然去ることへの罪悪感もありました。でも、ある夜勤の帰り道に「これ以上は続けられない」と強く感じ、帰宅してすぐに問い合わせをしました。
実際に依頼してみた流れ(相談〜退職完了)
問い合わせはLINEで行いました。夜中に送ったのですが、翌朝には返信が来ていました。今の状況を伝えると、必要な情報を順番に確認してくれました。雇用形態、在籍年数、有給の残日数、貸与物の有無、退職希望日などです。
私が特に気になっていた「辞めると言ったら引き止められないか」「体調不良を理由に即日退職できるか」という点についても、弁護士法人が対応するサービスなので法的に問題ないこと、即日対応が可能なことを説明してもらいました。
退職代行の実施は、夜勤明けの翌日にお願いしました。その日は施設に行かず、自宅で待機していました。担当者から施設側に退職の意思を伝えた後、施設からは私への直接連絡はしないよう伝えてもらいました。
その後、制服や備品の返却、退職に関する書類のやり取りは郵送で行いました。施設長や同僚と直接話すことは、退職完了まで一度もありませんでした。有給については、残日数の一部を消化した形で退職日を設定してもらえました。

辞めた後の変化
退職が完了してから最初の数日は、ひたすら眠りました。体が溜め込んでいた疲れを一気に吐き出しているような感覚でした。起き上がれない日もありましたが、それを責める気にはなれませんでした。それだけ消耗していたのだと思います。
1週間ほど経つと、少しずつ体が戻り始めました。夜中に起き上がらなくていい。利用者さんの状態を一晩中気にしなくていい。夜明けの疲れた体で帰宅しなくていい。そういうことが当たり前になっていくのに、思った以上に時間はかかりませんでした。
体重も、1ヶ月ほどで少し戻りました。家族から「顔色が違う」と言われたのが嬉しかったです。食欲が戻り、自分の食事をちゃんと作るようになりました。以前は夜勤前後は何かを食べる気力もなかったので、それだけでも大きな変化でした。
次の仕事については、退職から2ヶ月ほどはゆっくり休みました。介護の仕事が嫌いだったわけではないので、次も福祉関係の仕事を探しましたが、夜勤なし・週休2日が条件の職場に絞りました。体の回復を確認しながら、無理のないペースで活動できたことがよかったです。
同じ状況の人へ伝えたいこと
介護の現場では、「人が足りないから仕方ない」「あなたが頑張るしかない」という言葉が、当たり前のように使われます。私もそれを何年も聞き続けてきました。
でも、「人が足りない」は職場の問題であって、働いている人が体を壊してまで補う問題ではないと、今は思っています。体が悲鳴を上げているときに、職場の状況を優先する必要はありません。
退職を言い出せないでいると、「もう少し待てばよくなるかもしれない」「今辞めたら迷惑をかける」という気持ちが頭の中をぐるぐると回ります。私も何度もそう思いました。でも、5年待って状況は変わりませんでした。
上司が話を聞いてくれない、退職を言い出しても引き止められる、体が限界で出社が難しい——そういう状況なら、第三者に間に入ってもらうことが現実的な選択肢になります。弁護士法人が対応する退職代行なら、施設側からの不当な引き止めや要求にも対処できます。
辞めることは、これまでの努力を否定することではありません。自分の体と生活を守るための判断です。私はそう思って、ようやく一歩踏み出せました。





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