コンビニ本部社員を退職代行で辞めた話——激務と転居の連続に限界を感じた20代の記録
📋 この記事のモデルケース
| 業種 | コンビニエンスストア(本部社員) |
|---|---|
| 雇用形態 | 正社員 |
| 年代・性別 | 20代後半・男性 |
| 勤続年数 | 4年2ヶ月 |
| 主な悩み | 店舗指導の激務・転居を伴う異動・慢性的な休日不足 |
目次
コンビニ本部社員として働いていたころの状況
大学を卒業して最初に就職したのが、全国展開しているコンビニチェーンの本部でした。職種はスーパーバイザー、いわゆるSVです。担当エリア内の複数店舗を回り、オーナーや店長に対して売上改善・人材育成・クレーム対応などを指導するのが主な仕事でした。
入社当初は「自分の提案が店舗の数字に直結する」という醍醐味もあって、やりがいを感じていました。チェーン本部というブランドにも誇りがありましたし、「大変だけど成長できる環境だ」と思い込もうとしていた節もあります。
ただ、現実はすぐに牙をむいてきました。担当店舗は平均で8〜12店舗。それぞれのオーナーから日常的に電話がかかってきて、土日はほぼ稼働。「本部社員は店舗の困りごとを最優先で解決しなければならない」という暗黙のルールが社内に根強く残っていました。
店舗指導の激務、転居を伴う異動——限界を感じた瞬間
入社2年目から、異動の頻度が上がりました。「人手が足りないエリアに補填する」という名目で、1年ごとに勤務地が変わるようになったのです。最初の異動で一人暮らしを始め、次の異動でさらに別の県へ。荷物をまとめて引っ越しするコストも体力も、会社は一切考慮してくれませんでした。
特に3年目の終わりごろが、いちばんきつかった時期です。担当エリアで深夜帯の人員不足が深刻化した複数店舗を抱えていて、平日の夜10時を過ぎても現場対応に追われることが当たり前になっていました。有給休暇は20日以上たまったまま一度も消化できず、月の休日が2日、3日という月が続きました。
体は慢性的な疲労状態で、休みの日も電話が鳴るのが怖くてスマートフォンを手放せませんでした。家族や友人と会う機会はほぼゼロ。「自分はいつまでこれを続けるんだろう」という問いが、頭の中をぐるぐると回り続けていました。
限界を決定的に感じたのは、ある月曜日の朝でした。目覚めたとき、体が鉛のように重くてベッドから起き上がれなかったのです。気力も出ない。涙が出るわけでもないのに、何も感じられない。「あ、これは本格的にまずい」と初めて自分のSOSに気づきました。

退職代行を知ったきっかけ・迷った理由
退職代行というサービスを知ったのは、深夜にスマートフォンをぼんやり眺めていたときのことです。SNSで同い年くらいの人が「退職代行使って辞めた、後悔ゼロ」と投稿しているのが目に留まりました。
正直、最初は「そんな方法があるのか」という驚きと、「自分がそれを使っていいのか」という戸惑いが半々でした。会社から逃げているような気がして、後ろめたさもありました。
それでも調べるのをやめられなくて、1週間かけていろんな情報を読み込みました。調べるうちに、退職代行にもいくつか種類があることがわかってきました。民間業者だけが対応するものと、弁護士法人が対応するものとで、できることが違うと知ったのは大きな発見でした。
迷った理由はもう一つあります。上司に直接言えないことへの罪悪感です。4年以上一緒に働いてきた人たちに、一言もなく辞めるのは失礼じゃないか——そう思うと踏み出せない夜が何度もありました。でも考えてみれば、休みの相談すら聞いてもらえなかった相手です。真摯に話し合える環境が最初からなかったのだ、と気づいてからは、気持ちが少しずつ軽くなっていきました。
実際に依頼してみた流れ(相談から退職完了まで)
最終的に選んだのは、弁護士法人が対応する退職代行です。「有給消化と未払い残業代の話が出たときに、法的な根拠を持って交渉してほしい」と思ったのが理由でした。民間業者では対応できないケースがあると知って、多少費用が高くても安心感を優先しました。
申し込みはLINEからでした。深夜に問い合わせを送ったのですが、翌朝には担当の方から連絡があり、初回の相談は無料でした。話してみると、想像以上に親身に聞いてくれて、「この状況なら会社に直接連絡しなくて大丈夫です」とはっきり言ってもらえたのが心強かったです。
依頼を決めてから実際に退職の意思が会社に伝わるまでは、1日もかかりませんでした。代行業者が会社の人事部門に連絡を入れてくれて、僕はその間、一切会社と話す必要がありませんでした。上司から何度か電話がかかってきましたが、「窓口はこちらになります」と代行側が対応してくれたので、出る必要がなかったのです。
有給消化については、弁護士法人が対応していたおかげでスムーズに認めてもらえました。残っていた有給20日以上を消化した形での退職が認められ、最終的な退職日まで出社は一度もしませんでした。会社への私物返却と書類のやり取りは郵送で完結しました。

辞めた後の変化
退職してから最初の1週間は、正直なところ、何をしていいかわかりませんでした。毎朝「今日の担当店舗は」と考えるクセがついてしまっていて、起き上がるたびに空白感がありました。
でも2週間が過ぎたころから、体が変わり始めました。朝スッキリ起きられるようになったのです。食欲も戻ってきて、外に出るのが苦じゃなくなりました。何年かぶりに友人と会って、夜まで話し込んで——そんな当たり前のことが、じわじわと嬉しかった。
転職活動は退職から1ヶ月後に始めました。コンビニ本部でのSV経験は、小売や流通の業界では思ったより評価されました。現在は食品メーカーの営業職として働いています。残業はゼロではありませんが、週末は休めます。有給も取れます。それだけで、仕事に向き合う気持ちがまったく違います。
辞めなければよかった、と思ったことは一度もありません。
同じ状況の人へ伝えたいこと
「直接言えないなんて社会人として情けない」と思う人がいるかもしれません。でも、退職の意思を伝えること自体は労働者の権利で、その手段に制限はありません。弁護士法人が対応する退職代行は、法的な根拠に基づいて会社と交渉できる正当なサービスです。
特にコンビニ本部のSV職のように、「会社と24時間つながっていなければいけない」というプレッシャーを刷り込まれている人は注意が必要です。それは普通ではありません。休めないこと、転居を強いられること、有給を取らせてもらえないこと——これらは当たり前でも仕方のないことでもなく、おかしいことです。
上司に言いにくい、引き止められそう、有給を取らせてもらえるか不安——そういった心配があるなら、弁護士法人が対応する退職代行への相談だけでも試してみてください。相談無料のところがほとんどですし、話を聞いてもらうだけでも、頭の中が整理されます。
僕は4年以上かかってしまいましたが、あのとき動いてよかったと心から思っています。あなたの「限界」は、本物のサインです。無視しないでください。




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