公務員の中でも過酷な職種である「消防士」ですが、それゆえに厳しい社風やパワハラまがいの上司についていけず、辞めたいと考える人も多くいます。そこで、今回は消防士を辞めたいときに辞められる方法をご紹介します。
目次
離職率が低い消防士。なぜ辞めたい人が増えているのか
求人倍率が毎年10倍程度で推移している消防士は間違いなく人気の職種となります。しかも公務員という安定した高給も人気のポイントです。一方離職率を見てみると、およそ新卒から3年で10%となっており、全世代を通すと0.6%と低くなる傾向にあります。
しかし、その一方で辞めたいと考える人も多くいます。新卒で入隊した隊の2~3割以上が辞めていくところも普通にあります。ただし、年齢を重ねるにつれて事務方に回って、体力的にも厳しくない業務へと移るため、自然と離職率は低くなる傾向にあります
命の危険と福利厚生が消防士を辞めたい理由に
消防士を辞めたい理由の1つが、火災現場で命のリスクを感じたときです。また、火災事故後は報告書を書きますが、その際に死亡者が出ている場合に、「自分より若い人が亡くなったんだ……」と感傷的になってしまい、今の職場から離れて平穏な日常を手に入れたいと思う人も多いです。
また、消防士は職業柄24時間体制の現場が多くあり、そこに配属された場合は思ったような休みがとれません。土日と言う概念はありませんので、連休と有給をくっつけて海外旅行へ、なんてことをしたい場合は、事前の根回しがかなり大変です。ちなみに火災現場が発生しないかぎり、残業はあまりありません。
消防士を辞めたいけど辞められない人も少なくない
また、消防士を辞めたいけど辞められない人の中には、「退職の手続きが複雑で時間がかかって、なかなか言えないでいる」という方も少なくありません。消防士は公務員なので、一般企業の退職届ではなく「辞表」となります。辞表も辞令の一つなので、自分の上司に辞めたい旨を伝えておしまい、というわけにはいかなく、さまざまな部署の印鑑と承認が必要となるので、普段あまり接しない上司にも多少なりとも迷惑をかけてしまいます。それが億劫で辞めたいけど退職を言い出せない人は多いです。
パワハラもやはり多い!辞めたい消防士が続出
消防士のような現場主義の業界では、やはりパワハラも依然としてなくなりません。時折上司のパワハラを受けた消防士が自殺した、なんてニュースも見ますね。特に24時間勤務の現場の場合は、休日という概念が希薄となりますので、先輩や上司が自宅に押し寄せてきたり、雑務を強要してきたりするのも普通にあるようです。そういった職場に勤務する消防士は、仮に辞めたいと思っていても、パワハラ先輩や上司の仕返しが怖くて辞められない状況に立たされていることが多いです。
消防士の中には心が病む人も多い
上記で紹介したように、消防士は「勤務時間・休日が不規則」、「上下関係が厳しい」、「体育会系」、「命の危険性がある」といった特殊な職場環境にあります。そのため、消防士に適用できない人の中には、心が病む人も少なくありません。
うつ病や自律神経失調症など、一度心を病むと職場復帰は難しく、転職する際にも支障がでます。そのため、心が病む前に職場を離れるかどうかは決めなければなりません。
消防士は潰しがきかないって本当?
消防士を辞めたいと考えている人の中には、「消防士は潰しがきかないから転職が難しいと聞く」と辞めたくとも辞められない状況にある人もいるようです。
消防士という特殊な仕事は、確かに民間企業では活かしづらいスキルとなります。しかし、20代から30代前半であれば、スキルの有無問わず転職はそれほど難しくはありません。
消防士という命を張る仕事に勤めていた人は往々に責任感があり、真面目で誠実です。企業の採用担当者の中には「なまじスキルがある人よりも育て買いがある」という理由で積極的に採用を検討してくれる人もいるはずです。
消防士を「辞めなければよかった」と転職して後悔することはある?
消防士から転職後に「やっぱり消防士を辞めなければよかった」と後悔することはあるのでしょうか。
まず、消防士を辞めなければよかったと後悔する場合は、転職先の仕事や職場環境が自分に合っていないときです。
そのようなときに、ふと前職(消防士)の楽しかったときの思い出が過ぎり、「辞めなければよかった」を咄嗟に考えることは、実はよくあります。
しかし、消防士を辞めたときは、「もういまの職場が耐えられない!」と心が病んでいたはずです。消防士の勤務時代の嫌なことを思い起こせば、「やっぱり今の仕事の方が消防士よりは全然マシだ」と思うのが普通です。
田舎消防士を辞めたいと思う理由は「やりがいがない」。転職すべき?
一方で田舎で働く消防士は「やりがいがない」、「危険と隣り合わせの仕事に憧れたけど刺激がない」といった理由で転職を考える若者も少なくありません。
東京消防庁とは打って変わり、田舎消防士は滅多に出動の機会がないので、「想像していた仕事と違う」、「公務員を辞めて都会に出たい」と考える消防士は多くいます。
特に若い人は「転職するなら今のうち」と考えますが、上記のような仕事内容や職場環境に対する不満や不安は、たとえ民間企業に就職しても同じかもしれません。
そのため、本当に田舎消防士を辞めるべきかどうかは、今一度考え直してみるのがいいでしょう。
消防士を今すぐ辞めたい!そんなときは弁護士の退職代行へ
消防士を辞めたい場合、通常は3~6か月前に退職の申し出を上司にするのが普通ですが、上記のようにパワハラを受けていたり、激務に耐えられずに精神的に病んでしまったときは、その限りではありません。しかし、そういった精神的に厳しくなるような職場の場合、今すぐの退職の申し出は拒否される可能性が高いですね。
そんなときは退職代行を引き受けている弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。退職代行は弁護士と民間業者の2種が請け負っていますが、公務員の場合は退職の流れが非常に複雑となりますので、民間業者では手に負えません。弁護士というと大袈裟に聞こえたり、高い料金設定と考えがちですが、実際は民間業者とほぼ同じサービス内容と流れとなります。料金も業者よりも2~3万円ほど高いだけです。なによりも弁護士の場合はほぼ失敗がありませんので、安心して任せることができます。
退職代行に依頼する際に知っておくべきこと
弁護士の退職代行の中には、LINEで相談と依頼ができるところもあります。もちろん無料なので、まずは気軽にチャットで相談してみるのがいいでしょう。その後、弁護士からの質問にしっかりと答えるだけで、あとは辞めたい希望日を伝えるだけです。公務員なのでどれだけすぐに辞められるかは分かりませんが、翌日には弁護士側が消防士の上司に連絡を取ってくれて、退職の交渉をしてくれます。もし有給休暇が残っていれば、退職日までの残りの日数を有給休暇の取得で賄う交渉もしてくれます。
診断書があれば辞めたいときに辞められる!
もし精神的に病んでいるのであれば、病院でうつ病の診断をしてもらいましょう。いまの症状がいかにうつ病と同じであっても、病院で診断されない限りは精神の病とは認められません。逆に仕事によるうつ病と診断されれば、社内規定を無視してすぐに辞めることができます。
弁護士の退職代行に依頼すれば診断書は必要ない!
一方で病院に行く時間がない・うつ病と診断してくれなかった、といったときは、社内規定に基づいて辞めるしかないのでしょうか?実はそんなことはなく、本当にいますぐ辞めたい場合は、弁護士に退職代行を依頼することによって診断書は不要で消防士を退職することができます。
消防士が辞めたいときに連絡すべき弁護士の退職代行はココ!
上述したように、公務員となる消防士が退職代行を利用する場合は、民間業者ではなく弁護士事務所となります。弁護士事務所の中でも公務員や消防士の退職代行の実績が豊富なところに依頼するのが確実です。
下記に紹介する弁護士事務所はいずれも消防士の退職代行を請け負い経験がありますので、迅速な対応が約束されます。下手に安いところに依頼して、「退職に失敗した」、「よけい職場に行きづらくなった」といったことがないように、本当に信頼できる弁護士事務所に問い合わせてください。
弁護士法人「みやび」は東京に本社を置き退職代行サービスを提供している法律事務所です。
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