ゼネコンの現場監督の仕事は過酷な職種として知られており、辞めたいと考える人は大勢います。しかし、「辞めたら後悔するかも」と躊躇していつまでも辞められなく、いつの間にか精神を病んでしまう人もいます。
そこで、ここではゼネコンの現場監督を辞めてよかったと思える人や、おすすめの退職方法を紹介します。
目次
ゼネコン（建設会社）の現場監督や施行管理の平均年齢。20代も多い
ゼネコン（建設会社）の現場監督は30代が最も多く、次いで20代となります。近年は20代の現場監督も多く見受けられるようになりましたね。一方で施行管理の平均年齢は44歳と現場監督よりも高めですが、昨今は若い人を起用する傾向になり、今後も平均年齢は下がっていく見込みとなります。
施行管理と現場監督は似たような業務内容で共通する仕事も多いですが、一般的に現場監督は施行現場に根付き、施行管理は事務所で作業することが多く、また場合によっては資格が必要となるケースもあるため、ある程度経験を積んだ人が採用されやすいです。ただし、会社や現場によっては現場監督と施行管理は同じ扱いとして見なされることもよくあります。
ゼネコンの現場監督の年収・給料は低い？高い？
ゼネコンの現場監督は50代が最も高く500～600万円となります。20～30代だと過酷な現場を任されても年収500万円以下であることが普通で、将来に対して漠然とした不安を持つ人が増える要因の一つとなります。月の給料で計算すると37万円が平均となりますが、若いうちは25万円前後も普通です。
ちなみに現場所長クラスになると700～1000万円の幅の年収が期待できますが、そこまで到達できるかどうかを考えると、尻込みしてしまうのも無理はありません。
ゼネコンの現場監督・施行管理を辞めたいけど後悔する？原因を探る
「ゼネコンの現場監督を辞めたいけど後悔するかな？」と疑問に思い、なかなか辞められない人も多い様子です。現場監督を辞めることに後悔するかも、と悩んでいる人は、まずは以下を自問自答してみてはいかがでしょうか。
現場監督を辞めたいのか、ゼネコン（建設会社）を辞めたいのかをはっきりさせる
現場監督を辞めて後悔する人は、現場監督の業務だけが嫌な人です。「内勤だったらいいのにな」、「現場監督以外の部署に異動したい」という人は、いまのゼネコン会社でもう少し働き続けてみてもいいかもしれません。話の分かる上司に自分の心情を伝えれば、もしかすると立場を考えてくれるかもしれません。もし難しいようであれば、そこで初めて退職を検討すればいいのです。
同じメンバーと働くのが嫌な人は後悔するかも
現場監督は良くも悪くも現場ごとに勤務地も一緒に働く職人のメンバーも変わります。嫌な人がいても、「いまの現場だけだから我慢しよう」と自分に言い聞かせることができます。しかし、転職して一般の会社で働くと、転勤がない限り基本的に職場は同じですし、部署内でチームの異動はあっても、同じ面子と毎日顔を合わせることになります。それが嫌な人は、現場監督を辞めたことを後悔するかもしれません。
建築業界の現場監督はストレスがかかる。人間関係も大変
建築業界における現場監督は、高い対人コミュニケーション能力が求められます。よほど大きなプロジェクトでもない限り、メンバーは半年から1年程度で毎度変わるため、その都度新しく人間関係を築かなければなりません。
当然現場の職人の中には女性や20代の若い現場監督を見下す人もいますし、明らかにコミュニケーション能力が劣る職人もいます。
そういったメンバーをまとめ上げなければならないため、現場監督は毎日ストレスとの戦いとも言われます。現場監督を辞めたい人の多くが「現場の職人と上手くやっていけない」、「人間関係にもう疲れた」などを退職理由として挙げます。
転職組に訊く現場監督・施行管理を辞めてよかったと感じるのはどんなとき？
一方で現場監督を辞めてよかったと感じるのはどんなときでしょうか。実際に現場監督を辞めて、別の業界・業種に転職した人の意見を集めて、辞めてよかったと感じる事例が多かったシーンをご紹介します。
「泥だらけの作業着を着ないでいい」と思ったときに現場監督を辞めてよかったと感じる
とりわけ女性の現場監督に多いのがこちらです。現場監督は漏れなく泥だらけの作業着を毎日着用することになり、それが精神的に嫌だという人は案外多くいます。転職して毎日スーツやシャツを着て出勤すると、自分が社会に溶け込んでいることを実感し、「現場監督を辞めてよかった」と感じるようです。
休日が決まっているときに現場監督を辞めてよかったと感じる
現場監督は雨が降って突然工事が中止し休日となることがよくあります。ゼネコンや現場案件次第で休日出勤も多く、「2カ月休みをもらってない」、「突然今日から3連休になったけど、家族はみんな仕事だから自宅にいるだけ」などと満足に旅行の計画も立てられないのが現場監督の実情です。別の業界に転職すれば、休日は決まった日にちとなるので家族と日にちを合わせるのも比較的容易です。「転職してプライベートが充実した」ということは非常に多いです。
30代で現場監督を辞めたいけど求人はある？未経験とキャリアのどちらを選ぶか
30代で現場監督を辞めたい場合、転職先の求人はどのようなものがあるのでしょうか。30代で現場監督を退く場合、まず考えるのが「建築とは全く別の業界で未経験としてキャリアをスタートする」か、「建築・建設関連の会社に転職してこれまでのキャリアを伸ばす」かのいずれかを選択することになります。
日本国内の有効求人倍率は1倍以上となるので、仕事を選ばなければ就職に困ることはそれほどないでしょう。もしCADの知識やパソコンができるのであれば、IT企業に就職することもできます。また、多くのメンバーを束ねて指示してきた現場監督のノウハウとスキルを活かして営業職に転職することもできます。
一方で後者の場合は取引先の下請けや地方の小規模事業者に転職して、ゆるく現場監督や施工管理の仕事を続ける人も少なくありません。
現場監督を辞めるタイミングはいつ？案件の途中で辞めても大丈夫？
現場監督を辞めたいけど辞められない人の中には「上司に辞めたいことを伝えるタイミングが分からない」と迷っている人もいるでしょう。
まずは会社の就業規則にある退職規定を調べてみてください。一般的に現場監督を辞めるタイミングはいつでも良いとされています。よほどの人材不足でない限り、今の現場監督が退職すると、すぐに新しい人が派遣されるため、現場が混乱することはありません。
もし、現場を心配するのであれば、今の現場が終わりに近づき、新しい現場の話が出始めている頃です。ただし、まだ今の現場が終わりそうになく、それでいて「もう限界。明日にでも仕事を辞めたい」」と考えるような精神状態であれば、会社の上司や現場の人達の顔色をうかがう必要なく、すぐにでも退職届を出すといいでしょう。
ちなみに法律的に会社側がは退職したいと申し出る従業員を引き留める権利はありません。そのため、退職願を提出する必要はなく、最初から退職日を記載した退職届を上司に出すといいでしょう。
若手の現場監督にありがち。「逃げる」、「突然辞める」が禁止の理由
20代や現場監督初体験の若手にありがちですが、「辞めたいけど上司が怖くて言い出せない」という理由から職場を逃げて突然辞める行為は絶対に避けましょう。
会社側は従業員を自社の社会保険に加入手続きをとりますので、職場を逃げてボイコットしたり、まったく連絡が取れない状況の場合、会社側は従業員が辞めたいのか、それとも何かしらのトラブルや事件に巻き込まれたのかが判断つきません。
会社側が社会保険の脱退手続きをしてくれないと転職できませんし、離職票を送付してくれないとハローワークで失業保険の申請もできません。
正しい退職方法を知っていれば合法的かつ確実に現場監督及びゼネコンを辞めることができます。しかも辞めたいときに辞められるので、逃げたり突然辞める行為は思いとどまってください。
現場監督を辞めたいときは転職エージェントに無料登録・相談するのもおすすめ
現場監督を辞めたいときは、退職前に転職エージェントに無料登録して担当者に今の現状を相談するのもおすすめできます。転職エージェントには数多くの現場監督が転職相談しているので、最適な辞め方など情報を集めてみるのもいいでしょう。
ゼネコン・建設会社の現場監督を辞めたいなら「退職代行」に依頼
ゼネコン・建設会社の現場監督を辞めたい場合、以下の問題が発生することが懸念されます。
- 退職届を出しても上司が受け取ってくれない
- 上司からパワハラを受けて辞めさせてくれない
- いまの現場が終わったら辞めていいよと言われたが待てない
- 就業規則には3か月前に退職届を出すとあるが、そんなに待てない
- 朝起きたら吐き気がする。精神状態が危うく明日にでも辞めたい
このような状況下にある場合は、うつ病など精神疾患が発病する危険性があるため、一刻も早い退職が望まれます。
現場監督はうつ病でも仕事を休めない・休日を貰えないことも普通
現場監督は会社によっては体調を崩したり、精神的に疲弊しているときであっても簡単に仕事を休めません。特に会社規模が小さい会社は現場監督の人数も少ないため、現場が終わったあとに間髪入れずに次の現場が待っているものです。
仕事が終わっても図面整理や資材発注など意外と事務処理も多いので、せっかくの休日も仕事に追われて休めない、なんてこともざらです。
退職代行サービスを利用すれば今すぐ退職できる！
「退職代行」はこのように自力では退職が難しい人に代わり、法律の専門家である弁護士が会社に退職の交渉をしてくれるサービスです。労働法・民法を盾に合法的に辞めるため、ゼネコン側は拒否することができませんので、必ず辞めることができます。
昨今はEmailやLINEのチャットを用いて無料で相談できるサービスを提供している弁護士事務所も増えてきましたので、まずは相談からしてみてはいかがでしょうか。
現場監督を辞めたい人に知ってほしい退職代行業者の選び方
退職代行業者は一般企業と弁護士事務所が提供しています。アルバイトやパートタイムジョブ、退職先がホワイト企業で、連絡したらすぐに退職手続きを取ってくれそうな場合は一般企業でも構いません。
しかし、「自分の会社はブラック企業」、「上司はまったく話が通じない」、「うちの会社は税理士が法律関係の問題を担当している」といったケースでは、一般企業では退職に失敗してしまうことがあります。
建築・建設業界は法を知らない昔ながらの人が上司や社長であることが多いので、退職代行を利用する際は必ず弁護士に依頼するようにしてください。ちなみに一般企業も弁護士も依頼から退職完了までの流れは同じで、料金も2万円程度しか変わりません。
弁護士なのにLINEで無料相談・依頼ができる！「みやび」
弁護士法人「みやび」は東京に本社を置き退職代行サービスを提供している法律事務所です。
「無料LINE相談」、「即日対応可」、「転職サポート」、「残業代・退職金・慰謝料各種請求」に対応。退職代行の利用は基本料金5万5000円（税込み）と一般企業並みの安さも特徴。
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