教員の中でも小学校に勤める人の中には、同僚職員や子供・保護者の対応に心身ともに疲弊し、「もう無理……辞めたい」と考える方も多くいます。辞めるか頑張って続けるか悩んでいる方は、是非今回ご紹介する教員を辞めるか否かの考え方や辞める方法を参考にしてみてください。
目次
小学校教員を初任一学期で辞めたいと思う原因
小学校教員を初任一学期で辞めたいと思う人は多く、中学や高校教員と比較しても非常に目立ちます。小学校の場合は生徒一人ひとりに目が離せないのはもちろん、保護者との関係も非常に複雑です。
職場も狭いため人間関係が一度こじれてしまうと、どちらかが人事異動か退職をしない限り解決することができません。
このような特殊ともいえる職場環境に慣れない初任の小学校教員の中には、一学期のうちに心が壊れて「もう無理……辞めたい」と考えるに至る人も少なくありません。
小学校教員がもう無理と考えたら異動はできる？
小学校教員は管理職である校長及び教頭が教員の異動を決めることができます。ただし、初任は一般的に5年は同じ職場に勤めることとなります。市区町村によっては5年未満で異動できるところもありますが、それでも3年未満で別の学校に移る事例はかなり特殊と言えます。
ちなみに教育委員会は教員の異動を決める権限はなく、校長と教頭の異動に関しての決定権を持っています。
小学校教員はもう無理と感じたら辞められる？年度末を待ちたくない
小学校教員を「もう無理」と感じたら、年度末を待たずに辞めることはできるのでしょうか。
まず、結論から説明すると、教員は小学校も中学・高校であろうとも、年度末を待つ必要なく辞めることができます。
教員が年度途中で辞めたい場合、真っ先に心配に思うのが「代理の先生はいるのか」、「保護者からのクレーム対応はどうするか」といったものではないでしょうか。
しかし、代理の先生は実はすぐにあてがうことができますし、保護者からのクレーム対応は管理者である校長と教頭、主幹教諭の職務範囲となります。
そのため、教員は自分以外のことを考えて辞職を踏みとどまる必要はまったくありません。
「もう無理だ」と考えたときに教員を辞めるか続けるかの決め方
「教員はもう無理」と考えるに至った場合、教員を辞めるか頑張って続けるかは非常に悩むところです。
まず、初任で一学期の段階で「もう無理。辞めたい」と考えたのであれば、まずはゴールデンウイークまで頑張ってみてはいかがでしょうか。
それまでの土日は学校や職場のことばかり考えて心も頭も休まることはなかったでしょうが、ゴールデンウイークは1年で最初のまとまった大型連休ですし、初任からたったの4週間後にやってきます。
まずはゴールデンウイークまで頑張ってみましょう。そして、ゴールデンウイーク期間中にリフレッシュをしたのち、再び教員を続けるべきかどうかを考えてみてください。
もし仕事のことを考えるだけで涙が出たり、発熱を起こしたり、心が壊れそうであれば、もしかすると辞めるべきと言える状況に立たされているかもしれません。
その場合は、自分の心を優先して素直に辞職の手続きをするべきでしょう。
仮に頑張って教員を続けたとしても、うつ病になってしまっては人生が大きく変わってしまいます。
大手転職会社のアンケートによると、「教員を退職・転職して後悔はなかった」という問に対して、85％以上の人が「後悔していない」、「いまでも辞めてよかったと思っている」と回答がありました。
それほど教員は特殊な環境と言うことができます。
「もう無理」という教員が年度途中で辞める方法
「もう無理」と辞職する結論が出た教員は、通常であれば管理職に打診して年度途中で辞める辞職の手続きをしてもらいます。しかし、校長や教頭の中には、年度途中や初任一学期といった早い段階で辞める教員に対して強引に辞職を引き止めたり、辞職願を受け取らない・辞職手続きをしない人もいます。
そのような場合は、「退職代行」に相談するのがおすすめの選択肢となります。
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