昨今は歯科医師の退職希望者も年々増えているようです。その中でも群を抜いて退職率が高いのが、やはり過酷な現場と人間関係を強いられる勤務医。歯科医師の勤務医が退職を希望する場合は、どのような点に対に注意をして退職の準備を備えればいいのでしょうか。
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急増する歯科医師の勤務医の退職理由
近年歯科医師の中でも勤務医の退職が増えている傾向にあります。ここ十年で歯科医院は非常に増加し、地域によっては「コンビニ以上に多い」ともいわれています。コンビニは全国で5万5000あるのにたいし、歯科医院はおよそ6万9000ほどあると言われています。そのため、歯科医院の間で競争が激しく、歯科医師への福利厚生や待遇を削って値段を安くしたり、広告費にお金を使っている歯科医院も多いようです。
そのような利益追求型の歯科医院の多くは小規模医院で、院長のワンマン経営が目立ちます。職場環境を無視して改善の余地がない場合は、男性、女性とも働きにくい職場となるため、そこで働く勤務医の歯科医師たちは、必然的に退職者が続出するようになります。
勤務医の歯科医師が退職したい場合の注意点
勤務医の歯科医師が退職を希望する場合は、まず確認するのが自分が働いている歯科医院でマニュアル化されている勤務医の退職の流れと規約です。「〇か月前に伝える」と記載されていたら、基本はこれに従った方がトラブルが少なくすみます。歯科医は院長含めて医学部を卒業したのち直ちに医師になるのが常なので、世間を知らない人が多く、理不尽な考えをもってなかなか辞めさせてくれないところも少なくありません。
そんな歯科医院の勤務医が退職する場合は、法律をとって退職をするしか方法がない場合があります。
勤務医の女性歯科医師は退職まで同僚に知られないようにする
歯科医師は昔から女性が大半を占める職場となりますし、勤務医ならばなおさらです。歯科医の中には見えない派閥もありますので、自分が退職を考えていることが知られると、退職までの間、いじめに遭うこともあります。基本はよほど信頼を置ける相手でない限り、退職のことは秘密にしておくのがいいでしょう。
勤務医の歯科医師退職代行は弁護士事務所へ
勤務医の歯科医師がトラブルを抱えたまま退職を希望する場合は、弁護士事務所に相談するのがベストな選択となります。近年は民間の退職代行業者も増えてきましたが、これらはグレーゾーンで営業している企業ばかりですし、基本的に歯科医院が退職代行業者の退職の意向を突っぱねたら、代行業者は何もできなくなります。残された勤務医の歯科医師は再び劣悪な職場に戻らなければなりませんし、もちろん風当たりは一層強くなります。
そうならないためにも、退職代行を依頼する場合は弁護士事務所へ相談するのがいいでしょう。ちなみに退職に伴う費用は数万円程度となります。
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