こんなはずじゃなかった!新人看護師が辞めたいときはどうする!?

こんなはずじゃなかった!新人看護師が辞めたいときはどうする!?

新人看護師は働き始め1年目が最も離職率が高く、多くの看護師が辞めたいと考えます。「こんなはずじゃなかった」と理想のギャップに苦しむのもこのころ。そこで、今回は新人の看護師が辞めたいと思った場合のとるべき方法をご紹介します。

新人看護師と退職の現状

新人看護師と退職の現状

日本看護協会によると、新人看護師の離職率は約8.6%。他の業界と比べてそれほど高い数字ではありませんが、やはり激務な仕事と職場環境、そして派閥を含む特殊な人間関係・上下関係に理想とのギャップを感じる新人看護師は非常に多くみられるのが現状です。

一方で、新人看護師の場合は、退職する際にかなり高い確率で先輩上司から引き止められてしまい、辞めたいけど辞められない状況が続いてしまう傾向にもあるようです。

新人看護師のうちにうつ病となって人生が台無しに

新人看護師のうちにうつ病となって人生が台無しに

多くの先輩上司は「新人だから最初は分からないことだらけなのは当たり前」、「3年我慢すれば楽になる」と新人看護師を励ましてくれます。しかし、新人看護師の中には出勤前に精神不安に陥ったり、毎日夜は泣きながら朝が来ないことを祈る人もいます。どんなに先輩上司が優しい職場でも、看護師という非常に大きな責任を背負いきれないで、我慢して働いているうちにうつ病が発症してしまうこともあります。

うつ病が発症すると、自律神経失調症や拒食症・過食症といった様々な精神病も併発し、仕事どころか自分の生活に支障をきたします。辞めたい自分を引き止めてくれる先輩上司も、うつ病になった新人看護師の責任を取ることは到底できません。病院勤務を開始して数か月で辞めたいと思う新人看護師は、基本的に職場や診療科を変えなければ、心の問題は解決することができません。

辞めたいと考える新人看護師。どうするべきか

辞めたいと考える新人看護師。どうするべきか

まず言えることは、「本当に辛く、辞めたいと心の底から思ったら、看護師を辞めるべき」です。上述したように、どんなにいい職場でも仕事の激務や責任、夜勤などが合わなければ、どんどん精神は崩れていき、うつ病になってしまいます。ほとんどの場合は先輩上司が言う「3年我慢」は到底待ちきれません。そのため、本当に辞めたい場合は、その職場を辞めて、まずは心身をリセットするのがいいでしょう。

看護師資格は一生使える。焦らないで転職活動を

看護師資格は一生使える。焦らないで転職活動を

幸いにも、一度取得した看護師資格はずっと使うことができます。一度新人看護師を抜け出して、別の業界に転職してみるのもいいですし、クリニックの事務や医師の補助など、責任と仕事量が多くない職種を検討してみるのもいいでしょう。

毎日の激務に苦しんでいる新人看護師は、まずは帰宅後に転職サイトを開いてみてはいかがでしょうか。看護協会が運営しているナースセンターでも探せますし、別の民間業者のサイトも利用価値があります。転職先の会社一覧を眺めているだけで、「苦しくなったら、いつでも看護師を辞めていいんだ」と思うことができて、幾分心も穏やかになることでしょう。

辞めたいのに何かしらの理由で辞められない場合もある

辞めたいのに何かしらの理由で辞められない場合もある

しかし、ここで問題となるのが、パワハラやセクハラ、先輩上司からの圧力をうけて、辞めたいけど辞められない環境に身を置いている新人看護師の方々。医局のような大学病院や、個人オーナー経営の小規模クリニックでよく見られます。後者は少人数で仕事を回しているので、辞めようとすると、先輩から嫌味を言われたり、オーナーがパワハラやモラハラをして辞めさせてくれないことがよくあります。

新人看護師が辞めたいけれど、自力での退職が困難の場合のおすすめの方法

新人看護師が辞めたいけれど、自力での退職が困難の場合のおすすめの方法

法律的な側面から説明すると、正規雇用であれば、2週間前に退職届を出せば、それで問答無用で辞めることができます。上司が退職届を受け取らなかったり、オーナーが退職を認めないというのは関係がなく、仕事を辞めたいときに辞めるのは労働者の権利となり、逆に退職を引き止めてしまうと、憲法にある職業選択の自由に抵触します。

とはいっても、法律を盾に取って先輩上司や院長と一人で戦うのはとても勇気のいることです。そこでおすすめしたいのが「退職代行」です。弁護士が請け負っている業務範囲の1つですが、退職代行に「1日も早く看護師を辞めたい」旨を告げれば、最短である2週間前に辞めることができるほか、その2週間も有給休暇の消化、もしくは欠勤扱いにしてもらうことができます。つまり、最も早くて次の日から職場に行く必要はなくなります。

新人看護師はまだいくらでもやり直しができる!辞めたいと思ったときは行動で示そう

新人看護師はまだいくらでもやり直しができる!辞めたいと思ったときは行動で示そう

新人看護師はまだ若いので、病院を辞めてもいくらでも転職することができます。また気が向いたら看護師に戻るのもいいでしょう。都心でも田舎でも需要は高いので、今の職場にこだわる必要はそれほどありません。ただし、上述したように、辞めたいけど、なかなか辞めるタイミングや辞める理由が見つからない、とずるずると退職を引き伸ばしてしまうと、本当に心の病気に襲われてしまいます。そうならないように、新人看護師は辞めたいと思ったときは、無理せず転職するのが、自分の人生のためと言えるかもしれません。

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