医者の仕事が激務。辞めたい場合の手順

医者の仕事が激務。辞めたい場合の手順

医者は勤務時間が不規則であり休みも少なく、休日出勤も多く世間のイメージ通りの激務です。そのため、激務に耐えられずに医者を辞めたいと思う人も多くいます。しかし、医者という特殊な職種であるため、世間一般的な辞める方法が不透明であることも言えます。そこで、医者を辞めたい方必見の退職までの道のりをご紹介します。

病院で働く医者が辞めたい理由TOP3

病院で働く医者が辞めたい理由TOP3

病院で働く医者が仕事を辞めたい理由はどんなことが挙げられるのでしょうか。大手転職エージェントが医者を対象にアンケート調査を行ったところ、下記3つの理由が大半を占めることとなりました。少々意外だったのは、患者由来の原因はなかったことです。

理由① 半端ない激務。月に5回以上病院で寝泊まり

多くの医者は月に5回ないし6回程度、病院で寝泊まりしているのが現状。さらに医局勤務の医者の場合は無給で働くこともあり、アルバイトをして生計を立てている人も普通に多くいます。ベッドで深夜横たわっているときに、ふと「医者辞めたいな」と考えるようです。

理由② 医者は激務だけじゃない!転勤が多い

医局勤務の医者が辞めたいと考える理由の1つが転勤の多さです。全国に分院がある場合は、こちらの事情などおかまいなしにどこにでも飛ばされます。しかも逆らったら基本はクビ。上司にたてついても飛ばされることがあり、ドラマ「ドクターX」さながらのパワハラ上司が医局の中には本当に多くいます。

理由③ 激務は許せるけれど、体制に許せない!医者が辞めたいと考えるとき

医者になったときから激務なのは想像できた。でも、病院側の人事や勤務体制、給与、福利厚生含めた体制に不満があるから辞めたい、という人も非常に多くいます。しかし、一般企業と異なり明確な縦割りと派閥によって構成された医局内では、上に物申すことができない環境にあります。そんなときに医者を辞めたいと考えるようです。

激務な病院で働く医者が辞めたい場合、2週間後が最短

医者の場合は「退職の2週間前まで」は厳しい

民法では、「退職の2週間前までに会社に退職の意思を伝えなければならない」とされていますが、これは一般企業の場合であり、医者はどうなのでしょうか?結論から言えば、医者も2週間前までに伝えておけば退職は可能です。

民法627条
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。

民法電子版(総務省)

世間一般的には退職は引継ぎ等があるので3か月前に申し出るのが常識とされていますが、それは普通のホワイト企業で働いている人に対して。激務な病院で働いていたり、パワハラやセクハラといった問題を抱えている医者は、1日でも早く辞めたいと考えているものです。そんな医者も2週間前に退職届を出せば、受理不受理に関わらず強制的に辞めることができます。

辞めたい医者は激務に耐え、引き継ぎをしながら転職活動

激務や引き継ぎをしながらの転職活動

退職が決まるとさらに大変な日々が始まります。激務をこなしながら転職活動をしなければなりません。また、後任者には引き継ぎも行う必要がありますし、担当している患者さんにも挨拶しておきたいという方もいるかもしれません。

そう考えると2週間はいささか短いかもしれませんね。例えば当月頭に退職を申し出て、当月末に退職する、といった辞め方も普通にありです。医者は常に需要があるので、転職に困ることもありませんし、今までの蓄えがあれば次の仕事を早々に決める必要はないので、医者を辞めたあとに転職活動をしても良いかもしれません。

激務な医者を辞めたい場合、早い段階から動くことが円満退職の鍵

早い段階から動くことが円満退職の鍵

激務な職場の医者を辞めたい意思を伝えると引き止めにあう方も多いのでは?結果的に辞めることができても、辞める際にトラブルを起こしてしまっては、次に勤務する病院や転職活動で不利に働くこともあります。特に同系列の分院に転職するのは困難を強いられます。

なるべく円満に退職するためには、早い段階から退職に向けて行動・根回しをしておくことに尽きます。退職したあとも通常通り職場が回るように最大限配慮しましょう。

激務だけではなくパワハやセクハラがある場合は、弁護士に退職代行を依頼するのも手

激務だけではなくパワハやセクハラがある場合は、弁護士に退職代行を依頼するのも手

激務だけではなく、上司に理不尽な要求を叩きつけられて辞めたいけれど、早々に辞めることができない場合や、パワハラやセクハラを受けている場合もあります。そんな時は、昨今流行りの「退職代行サービス」を利用しましょう。退職代行サービスは民間と弁護士が請け負っていますが、医者が辞めたい場合は必ず弁護士に依頼します。いっかいの民間企業は病院には歯が立ちません。余計状況が悪くなるだけです。

弁護士に依頼したら驚くほど簡単に医者を辞められる

弁護士に退職代行を依頼すると、驚くほど簡単に医者を辞めることができます。その理由は簡単。病院は医者へのパワハラや過剰労働、違法待遇などが公になることを最も恐れているからです。そして、病院も常に訴訟問題と対峙しているので、弁護士の怖さを知っています。昨今の退職代行サービスを提供している弁護士はかなりざっくばらんで、LINEで無料相談をすることもできます。是非一度相談してみてください。

激務な医者はもう辞めたい!次は快適な職場環境を求めよう

医者を辞めるには早い段階から行動する

医者は激務といっても、実は職場環境は病院によって大きく異なり、小規模病院や地方の病院はのどかな時間が流れ、激務とは程通りホワイトな職場も多くあります。激務が理由で医師を辞めたい場合、次の転職先の病院は事前に下見に行って職場環境を確認しておくのがいいでしょう。

【参考URL】
https://bizual.jp/%E6%A5%AD%E7%95%8C%E7%A0%94%E7%A9%B6/55/
https://www.i-because.jp/board/board-339/
https://hataraquest.com/labor-standards-law-retirement
https://www.doctor-vision.com/column/2017/12/amicable-point.php

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