上司に無視される。これってパワハラ?対処法と解決方法

上司に無視される。パワハラ認定される?対処法と解決方法

会社の職場で「上司に無視されるのが辛い」と悩んでいる人は大勢いますが、無視という行為はパワハラにあたるのでしょうか?また、「できれば職場を辞めたい」あるいは「会社は辞めたくないけど、今の上司の下で働きたくない」という場合はどうすればいいのでしょうか?

今回は上司に無視される問題に対しての対処法、および明日からの解決策をご案内します。

職場の上司に無視されることで及ぼす自分自身と周囲の影響

職場の上司に無視されることで及ぼす自分自身と周囲の影響

職場の上司に無視されて悩んでいる人は男性女性問わず社会に大勢います。ブラック体質が職場に根付いてしまうと、上司の無視を止めることができる先輩や同僚もいなくなり、上司のやりたい放題になってしまいます。

このようなワンマン上司は零細中小に多く、場合によっては社長自身が特定の従業員を無視してパワハラするケースもあります。一方で企業法務や人事・総務がしっかりと機能している大手企業や、職場の風通しとコンプライアンスを重んじている中小企業だと、このような上司は内部告発ですぐに淘汰される傾向にあります。

上司が部下に対して無視をする行為はパワハラ・モラハラで違法になる?

「上司に無視される」。この行為はパワハラ・モラハラで違法になる?

上司が部下に対して無視をする行為は、果たしてハラスメントとなるのでしょうか。結論から言うと、「無視」という行動も立派なパワハラとして認定されます。

パワハラをする上司に対しては「人格権の侵害」として訴えることができ、また、無視された従業員は上司と同時に会社に対しても「安全配慮義務不履行」で訴え賠償金請求することができます。

特に2022年以降は中小大手問わずすべての企業に対してパワハラ防止法が施行されました。企業は従業員に対して「企業が取り組むべきハラスメント対策の明確化」、「ハラスメント発生時の相談窓口の体制化」、「ハラスメント報告を受けた後の迅速な対応」の3つが求められます。

現在上司に無視されている従業員は、これらのパワハラ防止法を会社側が制定しているかを確認してみるといいでしょう。

上司に挨拶しても無視されるのはパワハラ6類型「人間関係の切り離し」

上司に挨拶しても無視されるのはパワハラ6類型「人間関係の切り離し」

職場のパワハラには「6類型」と呼ばれる種類があり、「無視」はそのうちの一つ「人間関係の切り離し」行為に該当します。これは上司が自分の権力を誇示する優越的行為とみなされ、パワーハラスメントとなります。

ちなみに人間関係の切り離し行為は、無視以外にも「仲間外れ」や「追い出し部屋(隔離部屋)」などコミュニケーションを拒否する姿勢・行為が該当します。

心理的側面:幼稚な上司は「無視」が部下に与える影響を理解していない

心理的側面:上司は「無視」が部下に与える影響を理解していない

部下を無視する上司は、自分の気に入らない人間を直接あるいは間接的に排除を試みる幼稚な思考・心理がうかがえます。このような思考を持つ上司は、部下を含む他者の気持ちを慮ることができないため、全うに考えたところで人間関係の解決を模索してもうまくいかないことがほとんどです。

仕事の上司に無視された時の対処法:同僚に相談し状況を理解してもらう

仕事の上司に無視された時の対処法:同僚に相談し状況を理解してもらう

仕事の上司に無視されたときは、まずは「相談できる人を探す」ことから始めましょう。その理由は「社内で解決できるか否かを模索する」ことにあります。よくあるケースに「会社の同僚や先輩は良い人。上司さえ変わってくれれば同じ職場で働き続けたい」という場合が挙げられます。

まずは同じ職場で仲が良く理解してくれる人間を探し、いま自分がおかれている状況を話してみるのが良いでしょう。ちなみに本格的に無視をする上司をパワハラで訴えるときも、同僚の証言があれば有利になります。

上司に無視されたときは人事に異動の相談をする

上司に無視されたときは人事に異動の相談をする

上司に無視されたときは、まずは同じ部署内で相談できる人、あるいは解決できる人に当たるのがセオリーとなります。上司が係長であれば課長、上司が課長であれば部長に相談してみるのがいいでしょう。しかし、職場環境や社風によってはそれがかなわない、または一層状況が悪くなるリスクがある場合もあります。

そのときは、会社の人事を司る部署に相談するのが良いでしょう。内線だと周囲に聞かれてしまうかもしれないので、社内メールで相談するのも良いでしょう。もし人事から返答がなかったり、「我慢してくれ」のような回答がきた場合は、さらに自分の過酷な心理状況と自分か上司の異動願いのメールをします。ここでのポイントは人事の上司、あるいは役員をCCに入れてメールすることです。これにより人事担当は対応を無視することができなくなります。

上司に無視される状況の改善がない場合は退職&転職の行動にでる

上司に無視される状況の改善がない場合は退職&転職を検討する

上記を検討しても上司に無視される職場環境が続くのであれば、思い切って退職及び転職を検討して行動に移すのが良いでしょう。

上述人事への相談や部署異動などは、本来は会社は対応すべき事案となるものの、実際に積極的に介入してくれるかは会社の体質に依存してしまい、また、平気で部下を無視するような人間が上司にいる会社は大抵人事が機能していません。

そのため、自分一人の力で自力で解決するのは非常に困難であるのが現実です。

退職代行に対応してもらうのが解決の近道。パワハラで訴えることも可能

退職代行に対応してもらうのが解決の近道。パワハラで訴えることも可能

退職代行は「会社を辞めたいけど辞められない」人が受けるサービスとして知られていますが、退職代行を提供している弁護士に依頼することで、退職以外の手続きも可能です。具体的には

  1. 各種ハラスメントによる損害賠償請求
  2. 未払いの給与・残業代の請求
  3. 退職金の請求

などです。上司に無視されている状況はパワハラとして認定されますが、証拠が必要となります。録音した音声やメール、チャット、同僚の証言などを準備すると良いでしょう。「無視」という行為はなかなか証拠を集めづらいので、ない場合は最初に弁護士に相談してみると良いでしょう。力になってくれるはずです。

まとめ:上司に無視されて業務に支障が出たらすぐに行動しよう

今回は「上司に無視された」ときの対処法や解決法を詳しく解説しました。職場内や社内で解決できるかどうかは職場環境に依存するため、もし自分の感覚で無理だと判断したら、すぐに行動に移すと良いでしょう。「上司が怖くて退職届を出す勇気がない」、「パワハラで損害賠償を請求したい」といった希望があれば、上述した退職代行弁護士に相談してみるのが良いでしょう。

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