薬剤師になって1年目が大変！辞めたいなら早いうちに退職を

薬剤師は過酷な労働環境である上に業務量も多く、重い責任も伴う職種です。そのため、薬剤師1年目は特に負担を感じ、辞めたいと考える人も少なくありません。ただ、辞めるとなれば早いうちがおすすめです。それは何故か、ご説明していきたいと思います。

薬剤師1年目の転職事情は？

まずは、薬剤師1年目の転職事情について見ていきましょう。薬剤師1年目の転職は一般職と同様で不利であると言えます。これは、多くの採用担当者が長く勤めてくれる人材を確保したいためであり、「一年未満で退職した」という経歴はあまり良い印象を持たれないからです。例えば「会社の業績悪化による会社都合の退職」や「配偶者の転勤」などといった特別な事情がない限りは、転職市場で不利に働く可能性があるということを覚えておきましょう。ただし、薬剤師は売りて市場なので、1年目で辞めたからといって転職できないということはまったくありません。

新人薬剤師はとにかく学べる環境を選ぶことが大切

それでは、1年目での退職が不利に働くとしても転職した方が良い、と判断できるのはどのような場合でしょうか。それは、学べる環境かどうか、とうことに尽きると思います。社会人一年目というのは同じことを繰り返し聞いたり、ミスをしてもある程度許される立場にあります。これは裏を返せば成長できる要素でもあり、成功したときよりも、疑問を持ったことや失敗から学ぶことの方が多いのです。そのため、教育体制が整っている就業場所であることが望ましいと言えます。

ところが、病院や薬局、ドラッグストアなどでは、しばしば新人教育を疎かにするなどして成長に適さない環境があります。人間関係が最悪で、新人いびりあるいは放置をして、誰も面倒を見てくれない環境であれば、自身の成長も見込めませんし、辞めたいと思うのも自然です。このような環境下にいるのであれば、見切りをつけ、思い切って退職をするべきです。基本的に薬剤師は調剤薬局やドラッグストア、病院内の薬局で働くことになりますが、狭い面積で働くため、職場環境が非常に重要となります。一人でもブラックな先輩上司がいて目を付けられたら、1年目の新卒の方ではなかなか耐えられないかもしれません。

薬剤師は1年から数年で見切りをつけるのもあり

そうは言っても1年では退職に踏み切れない人も多くいますし、これも一つの選択であるため悪いことではありません。ただ、薬剤師の仕事は、経験やスキルが後々活き、新たな働き方の選択肢を増やすきっかけにもなります。これには薬剤師として成長することが必要不可欠となってくるため、成長できない環境にいつまでも居ることは将来性を潰してしまっているようなものです。薬剤師を辞めたいと感じたら、早めに行動するようにしましょう。

薬剤師の失業保険は基本的に勤務1年以上が対象

薬剤師を辞めてすぐに転職活動をしない場合は、失業保険を受け取ることができます。その場合は、基本的に一年以上社会保険を払っている必要がありますので、新卒1年以内で辞めた場合、原則失業保険は受け取ることが困難となります（新型コロナの影響で適用される可能性は有り）。そのため、新卒一年目で仕事を辞めたい場合は、失業保険の件や自分の生活も考えて動くようにしましょう。

【参考URL】
https://pharma.mynavi.jp/knowhow/preparation/first-pharmacist/#1
https://pharm-ten.com/ichinen.html