今の仕事が「精神的に疲れたから辞めたい」と考えるようになったときは、何をするべきなのでしょうか。ここでは状況別で明日からできることをご紹介します。
目次
「いい会社だけど辞めたい」と感じる人も多い背景
精神的に疲れて仕事を辞めたいという人は、何もブラック企業で働く従業員ばかりではありません。残業もなく給料がいい、所謂ホワイト企業であっても、「いい会社だけど辞めたい」と考える人も少なくありません。
いい会社だけど辞めたい理由としては、「やりがいを感じられない」、「自分のスキルを活かせない」、「将来性を感じない」と考える人が多いです。若い人たちが中心になって働くベンチャー企業は往々にして風通しがよく、給料も悪くありません。しかし、「10年後に会社が存続しているか分からない」、「オフィスが学校のクラスの集まりのような感じで時々不安を覚える」といった人もいるようです。
今の職場を次の転職先の橋渡し役と割り切っているならいいのですが、身をうずめたいと考えている人にとっては、「いい会社なんだけどね」、「将来を考えると精神的に疲れてきて落ち着かない」と疲弊します。
精神的に疲れて仕事を辞めたくなるのは40代が多い
精神的に疲れて仕事を辞めたくなるのは、働き始めの20代前半と社会の荒波に揉まれたどり着いた先となる企業がブラック体質だった40代が非常に多いです。
40代になるとマネージャーから係長、課長、部長と責任あるポジションに就く人も増えてきますが、それに見合うk量を貰っていなかったり、問題児の部下への対応、上司からのクレームなど、いわゆる中間管理職が精神的に疲れる要因となります。
また、「今の職場を辞めたら転職できるかどうか不安」、「妻子がいるから、転職先の給料が安くなるわけにはいかない」といった転職・収入・家庭のバランスを維持できるかどうかが不安になって今の状況から身動きとれなくなるのも40代の傾向となります。
仕事が原因で心身ともに疲れた場合は退職するべき?
仕事が原因で精神・心身ともに疲れた場合は、すぐに退職してもいいのでしょうか。独身のうちは踏ん切りが早いかもしれませんが、家庭を持っていたり十分な貯金がない状況では、なかなか退職に踏み出せない人もいるでしょう。
そこで、まずは下記要件を覚えておきましょう。
1.転職の有効求人倍率は1.4倍の意味
2023年現在、日本の有効求人倍率はおよそ1.4倍となります。つまり、転職活動をすれば1社以上は内定をもらえる試算となります。
20代のうちはまだまだ業種・職種にとらわれず自由に転職できますし、30代は即戦力として重宝され、40代は管理職として採用されます。
新型コロナ明けは需給のバランスを回復させるために求人も多数出ているのが現状で、都心であれ職に困ることはそうそうないはずです。リクルートやマイナビのような転職支援サイトに登録して、今の職場で働きながら少しずつ転職活動をするのがおすすめです。
2.精神的に疲れている原因をまずは突き止める理由
精神的に疲れていて仕事を辞めたい場合は、まずは精神的に疲れている理由が会社にあるのか、私生活にあるのかを考えてください。
例えば先輩や上司からのパワハラや過剰な残業、その他会社の違法行為などによって精神的に疲弊している場合、自分から会社を退職する自己都合退職であっても、会社都合で退職することができます。
会社都合であれば、ハローワークに申請後すぐに失業保険を受け取ることができるので、まだ転職先が決まっていない段階から会社を辞めることができます。
3.退職する前に休職を検討する
会社で働く従業員は休職を検討することもできます。退職だけが選択肢ではないことを覚えておいてください。ただし、休職制度は労働法に明記された制度ではないため、企業によって扱い方は異なります。小さな会社であれば休職中は給料が出ないことも多いです。また、休職中であっても健康保険や厚生年金の支払いは同額発生し、銀行振り込みすることになりますので、まずは会社の休職制度を調べ、もし無休であれば退職するのもいいかもしれません。
「精神的に疲れた」が退職理由。会社上司に何て伝えればいい?
精神的に疲れた場合は、会社上司にはどのように伝えればいいのでしょうか?もし会社がパワハラや過剰残業など違法行為をしているならば、それを人事に訴えればいいかもしれません。しかし、自分の気持ちの問題であれば、伝える上司によって退職する理由は考えなければなりません。
例えば上司に問題がある場合は、人事にメールを打って現状を伝えるのもいいですし、穏便に退職したいのであれば、素直に「精神的に限界が来ました」といってもいいですし、嘘をつくなら実家やパートナーの都合で「引っ越しをすることになった」、「個人事業主として起業することになった」といった理由ならば、普通の人間はそれ以上追及はしてこないでしょう。
一方で上司は理解ある人だが、仕事が合わないため精神的に疲れたときは、上司にいまの自分の心境を伝えて相談するのもいいかもしれません。上司も自分が通ってきた道を歩んできたかもしれませんので、転職するにしろ働き続けるにしろ良きアドバイザーになってくれることでしょう。
仕事で精神的に疲れて上司に退職を言い出せないときの解決方法
仕事が原因で精神的に疲れている状況では、上記で紹介した退職理由もなかなか会社上司に言い出せないのではないでしょうか。そんなときにおすすめしたいのが「退職代行」です。
退職代行に依頼すると、退職や各種手続きをすべて代行してくれます。代行の担当者が会社に退職手続きの電話をする日を境に、自分は出社する必要はなくなりますので、それまでに引継ぎなどは少しずつ内緒でしておき、前日には会社から預かっているパソコンやユニホーム、名刺などの備品はすべてデスクに置いておくようにしましょう。
おそらく退職代行業者が会社に電話した後、会社の人事や上司から鬼のように自分の携帯に電話がかかってくるかもしれません。しかし、退職にまつわる件はすべて退職代行に委任しているので、自分は電話に出てはいけません。
もしかしたら恥ずかしいという感情もあるかもしれませんが、もう二度と会社や会社の人と会うことも話すこともありませんので、そのような考えは一切無用ですし、退職代行が日本に浸透してからすでに10年以上経っていますので、会社側からしてもそこまで突拍子のない出来事ではないはずです。
会社の就業規則に「退職は3か月後」記載があるけど大丈夫?
会社の就業規則には、「退職は会社に申し出てから3か月」と記載されているのが普通です。従業員が退職すると、会社側は保険の脱退手続きや離職票など各種書類作成と送付準備、辞めた従業員の代わりを探す採用活動の準備と手間を考慮して、おおよそ3か月が合理的な期間とされています。
ただし、法律上は「従業員は会社に退職を申し出て2週間後に労働契約を解除できるものとする」とあるため、最短2週間で会社を辞めることができます。
退職代行は会社の就業規則よりも上位にあたる法律に基づいて退職手続きを合法的に代行するので、2週間後であればいつでも退職することができます。
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