ベテランだから会社を辞められない。そんなときの解決方法

ベテランと言われる中堅以上の社員が会社の退職を申し出た場合、高確率で引き留められてしまい、いつまでも辞められないという負のスパイラルに陥ってしまう人が多くいます。「転職するならいまなのに……」と考えるベテラン社員に向けて、会社を辞められない場合の解決方法をご紹介します。

会社を辞められないベテランは、退職代行に相談してみよう

会社を辞められないベテラン社員は、まずは退職代行に相談してみてはいかがでしょうか。何度退職を訴えていても辞められない場合は、会社側は当該ベテラン社員のキャリアや将来のことは一切考えていなく、会社の利益のみを鑑みています。

そこで、会社を辞められないベテラン社員の強い味方になってくれるのが、昨今注目されている退職代行サービスです。退職代行サービスとは、その名のとおり退職者の代わりに会社に退職の意思を伝えてくれるサービスです。流れとしては、まず代行業社に連絡し、退職したい日や要望を伝えます。代行費用を支払えれば、あとは代行業社にお任せするだけ。代行業社が会社に連絡し、会社の上司に退職の旨を伝えてくれますから、あとは会社側が承諾すれば退職が成立するというわけです。

このサービスを利用すれば、例えば何度も引き留められて辞められないベテランだけでなく、会社の人間関係が嫌になり連絡を取りたくない、上司からパワハラを受けている、といったベテランでも簡単最速で退職まで進むことができます。

会社を辞められないベテランが退職代行を利用するときの注意点

会社を辞められないベテラン社員が退職代行サービスを利用するうえでは、注意も必要です。例えば退職に関する代理や退職金や有給消化など、退職に関する事務は「法律事務」とされており、これらを取り扱えるのは専門家である弁護士のみとされています。民間の退職代行業者では、皆さんが会社にお願いするときのように、「有給消化を考えております」という風に代行して伝えるのみとなり、もし会社側が「それはできない」、「本人と話し合わないと退職の手続きは取れない」と突っぱねられたら、民間業者ではどうすることもできません。踏み込んだ話を代行業社が行った場合には「非弁行為（弁護士法違反）」とみなされてしまうからです。

退職にまつわる込み入った話は、全て弁護士が受け持つことになるのです。

会社を辞められないベテランの退職は、込み入った話が予想される！

ベテランでも役職がある中堅ともなると、勤続年数が長いことから退職金の問題が浮上します。長年勤務したのですから、退職金を受け取る権利があります。数年程度の会社勤務であれば、退職金もたかが知れているので諦めることもできますが、ベテランであればそうはいきません。しかし、民間の退職代行を利用したことで会社側が怒り、「退職金が振り込まれなかった」という事態を避けるためにも、退職代行を請け負っている弁護士に相談してみるのをおすすめします。

ちなみに、昨今は民間の業者が注目を集めているため忘れられがちですが、本来、退職代行業務を行っていたのは弁護士です。ベテランになればなるほど退職金や有給の消化、ストックオプションなど会社側がベテランに支払うお金は多くなりますので、自分の次のキャリアや家族を守るためにも、弁護士に退職代行を依頼して確実に受け取るようにしましょう。

会社を辞められないベテランも自分の自由に退職が可能！

ベテラン社員が会社を辞めようとしても、引き留められて辞められない場合が多いですが、弁護士に退職代行を依頼すれば、思いのほかスムーズに早く辞めることができます。法律では2週間以降は自由に退職ができるので、当月頭に退職代行を利用し、当月末の退職、なんてことも可能です。会社を辞められないベテランは是非一度弁護士に相談してみてください。