保育士を年度途中で辞めたい!辞める理由と退職の流れ

保育士を年度途中で辞めたい!辞める理由と退職の流れ

保育士を辞めたい場合、年度途中だとなかなかスムーズに辞めることができません。「退職したいと言っても年度末にしてくれと言われる」、「年度途中で辞めたら迷惑かかるから辞められない。でも心が病んでる」といった人は非常に多くいます。

そこで、ここでは保育士の年度途中の辞め方とおすすめの流れを紹介します。

保育士を年度途中で辞めるのは無責任?子どもや職場に迷惑が掛かるという理由

保育士を年度途中で辞めるのは無責任?子供や職場に迷惑が掛かるという理由

保育士を辞めたい場合、多くの保育園では3月の年度末がおすすめのタイミングとされています。しかし、辞めたいと考え始めた時期によっては「年度末まで待てない」と心が重くなる人もいるでしょう。

その一方で年度途中で辞めることを考えると、「職場の先輩や園長、子供たちに悪い」となかなか退職の踏ん切りがつかない人も少なくありません。実際に退職を園長に申し出ても「今辞めるなんて無責任だ」、「年度末、最低でも年末まで待ってくれ」と言われることもしばしばあります。

では、本当に年度途中で保育士を辞めるのは無責任なのでしょうか?

結論は「無責任ではない」です。保育園に勤める従業員は普通のサラリーマンですし、保育園の運営に携わる必要はありません。どんな企業であっても就業規則を見れば「3か月前に退職を申し出る」と記載があり、どんなにブラック体質の会社でも「年度末まで退職できない」といったことはありません。

あくまでも最優先にすべきは自分の心身の健康や生活・人生であり、仕事は二の次・三の次であることを覚えておいてください。責任感を持って年度末まで働いたとしても、それに対して評価してくれる人はいませんし、年度末というのは、保育園がそこで働く保育士の心身の健康や生活を考慮しない100%園側の言い分に過ぎません。

法律では「退職を申し出て2週間」で保育士を辞められる

ちなみに「3か月前の退職届」というのは、日本の会社の古くから続く慣習に過ぎなく、実際の法律を見てみると「労働者(社員)は退職を申し出た2週間後に労働契約を解除(退職)できる」とあります。会社というのは法律に基づいて運営されなければなりませんので、一般企業の3か月前、保育園の年度末といった退職のタイミングは違法性が高いと言わざるを得ません。

保育士が年度途中で辞めたいときの時期・タイミングを検討

保育士が年度末で辞めたいときの適切な時期・タイミング

保育士が年度途中で辞めたいときのおすすめの時期・タイミングは、

  1. 11月~12月
    この時期は次年度のクラス編成を検討するほか、年度末とあって比較的落ち着いています。12月末日の退職を視野に園長と相談することもできるでしょう。
  2. 7月~8月
    生徒の入園から学校の夏休みとなり、保育園によっては「夏休みなし・お盆休みあり・夏休みあり(期間閉園)」と対応は異なりますが、往々にしてこの期間の職場は比較的落ち着いています。

ただし、上記でも説明したように、法的に労働者である保育士は「辞めたいと保育園に告げた2週間後に退職」できます。そのため、自分の健康や生活と照らし合わせて、保育園側の辞めてほしい事情や時期をどの程度汲むのか検討が必要です。

保育士は転職が決まった後に保育園を退職手続きするのがおすすめ

転職が決まった後に保育園を退職手続きするのがおすすめ

療養期間を必要としないで保育園を辞めたあとにすぐに再就職するつもりであれば、在職期間中に転職活動をしておくのがおすすめです。

在職中に転職活動をするのは日本ではふつうのため、多くの企業は事情を推し量ってくれて、土日や平日の夜に面接時間を設けてくれたり、自宅でのオンライン面接に切り替えてくれるといった対応をしてくれます。

保育士を年度途中で辞めたい人の流れと問題が発生したときの解決のコツ

保育士を辞めたい人の流れと問題が発生したときの解決のコツ

保育士を年度途中で辞めたい人は、以下の流れに沿って退職を検討してみるのが良いでしょう。

  1. 主任に退職の意向を伝える
  2. 園長に退職の意向を伝える
  3. 同僚に退職の旨を伝える
  4. 引き継ぎをする
  5. お礼と同時に保護者に退職の旨を伝える
  6. 退職完了

問題なく退職を完了させるポイントとしては、主任や園長に退職の時期を指定されたとしても、毅然とした対応で拒否し、自分の辞めたいタイミングを指定するようにしてください。仮に退職届を受け取ってくれない場合でも辞めるにあたっての問題はありません(保育士を辞めるにあたり会社が退職届を受理する必要はない)。

退職に影響が発生するときは退職代行サービスを利用するのが後悔しないポイント

退職に影響が発生するときは退職代行サービスも利用できる

保育士が辞めたいときにスムーズに辞められるか否かは保育園の体制にもよりますが、場合によっては以下理由により退職ができないケースもあります。

  • ・主任や園長に執拗に退職を引き留められて話が進まない
  • ・未払いの残業代や給与がある
  • ・退職金制度があるにも関わらず支払ってくれない
  • ・主任や園長が自分の悪口を職場に流して居づらくなる
  • ・退職時に有給休暇の消化をさせてくれない

といった状況に陥り心身ともに疲弊している保育士も実際少なくありません。

そんなときは「退職代行サービス」の利用を視野に入れるのもいいでしょう。退職代行に依頼すると、上記問題も含めて退職手続きのすべてを代行してくれます。備品や退職届は自宅から郵送できるので、退職日までの期間中は有休消化にあててゆっくり自宅療養や転職活動に専念できます。

LINEやEmailを活用して無料で相談可能な退職代行弁護士もありますので、まずは相談してみるのがいいでしょう。

弁護士法人「みやび」は東京に本社を置き退職代行サービスを提供している法律事務所です。

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