40代で保育士を辞めたい理由とは。転職先やキャリアを解説

近年40代で保育士を辞めたい人が増えてきた背景に、転職やキャリアアップを考える女性が多くなったことが挙げられます。また、それだけではなく、「職場に若い子が増えて居づらくなった」といった切実な悩みを持つ保育士もいます。

そこで、ここでは40代保育士の退職理由や辞めたい人のおすすめの転職・キャリアアップを解説します。

40代で保育士は正直きつい？働きにくい環境とは

子供が好きでなった保育士ですが、40代となると勤続20年。さすがに蓄積した疲労が身体に滲み出てくるようになります。また、健康上の悩みだけではありません。保育園は新陳代謝が早い業界となるので、次々に若い子が入ってくるため、いつの間にか自分が園長や副園長を除いた最年長になっていることもしばしば。

人間関係がうまくいっていないわけではないものの、日々居心地の悪さを感じる毎日が続きます。しかし、一般的に40代と言えば社会人生活において最も実のなる時期となり、キャリアを伸ばすピークとも言えます。

知り合いに「会社の部長に昇格した」、「支店長としてニューヨーク勤務が決まった」といった話を聞けば、「自分だって……」と考えるようになるのも自然のことです。

40代で保育士を辞める。次ぎの仕事は？求人・転職事情を解説

40代で保育士を辞める場合は、次の仕事へはどのような影響が考えられるのでしょうか。また、40代の求人・転職事情はどうなるのでしょうか。

まず、40代であっても同じ業界であれば求人は豊富にあります。特に行政系の学童保育や児童ホームの厚生員はベテランとなる40代から60代の採用が普通となりますので、働き口に困ることはないでしょう。

一方で「キャリアアップ」を目指した転職であれば、ベネッセのような幼児学習事業を展開しているようなメーカー企業で企画職としての採用があります。

他業種を検討するなら転職エージェントに相談して求職状況をうかがおう

もし上記のように他業種・他業界で働くことを検討するのであれば、転職エージェントに相談して業界調査及び求職状況をうかがうことからはじめるといいでしょう。

転職エージェントに登録すれば自分に担当がつきますので、あらゆる業界の求職情報を知ることができます。ただし、転職エージェントも各社強みや特徴があるので、できるだけ40代のキャリアアップに強みを持つ会社に登録することをおすすめします。

40代のベテラン保育士は「園長」に転職で給料アップもおすすめ

一方で40代のベテラン保育士であれば、園長職の求人を探すのもおすすめの転職先となります。もちろん今の職場は離職し、新たに園長職を募集している保育園を探すことになります。

保育園の園長は経営戦略が必要となるので、主任からの成り上がりではなく、求人を募るのが普通です。とはいえ園長職に必要な条件は保育士の資格だけで、一般的には園長に就職後に研修を経て経営論を学習します。

転職エージェントの中には日本全国の保育園・幼稚園の園長・主任職の求人を集めている会社もあるので、保育士にまだ興味があるならば、そういったところに登録＆相談してみるのもいいでしょう。

ちなみに保育園の園長職の平均年収は500万円前後となります。

保育士は年度途中で辞められる？

保育士は年度末は3月末となり、4月1日から新年度がはじまります。そのため、通常であれば3月末日退職が推奨されますが、心身の健康上の理由や転職先の勤務開始日が決まっている場合は、年度途中はもちろん、当月や来月末に辞めなければならないこともあります。

もし主任や園長に話しても退職できない場合は、多少強引でも辞めなければならないため、退職代行に依頼するのもいいかもしれません。退職代行に依頼すれば2週間後には退職できますし、転職先にバレることもありません。