主任や課長、係長といった中間管理職の中には、部下と上司の板挟みにあって、毎日ストレスを抱え、心身ともに疲労困憊している方も多く見受けられます。中間管理職の方は、辞めたいときにいつでも退職できるように、日ごろから準備をしておくのがいいでしょう。
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中間管理職も毎日がストレスをため込む日々。毎日「辞めたい」と思うように
主任や係長、課長といった役職を持っている方は、平社員からしてみると憧れの存在かもしれません。しかし、いわゆる中間管理職と呼ばれる方々は、日ごろから部下と数値(売上や目標)を管理しなければならず、さらに上司からも無理難題を押し付けられます。また、部下が不祥事を起こした際は、会社として責任を取らされるのは、やはり部下の直属の上司である係長や課長といった中間管理職となります。
そういった毎日のストレスの積み重ねにより、「もう辞めたい」と思うようになる人も多くいます。
では、どんな時に中間管理職はストレスが溜まるのでしょうか
部かの教育は精神面にまで及ぶ
近年はちょっとしたことでパワハラと言われるようになりますので、部下への教育や精神面のケアも大変です。ある会社では、「自分の部下が2人うつ病になったら自分がクビになる」という職場もあります。
達成不可能な目標のために毎日資料作り
部長や役員、社長といった上司から、「今年の目標は〇〇だから」と言い渡されるまではいいのですが、その目標数字はどうあがいても達成不可能であることもしばしばあります。しかし、「それはできません」とは当然言えませんので、部下に反感を買いつつ、自分はどのように達成するかの道筋を上司に提案しなければなりません。部下からの信頼も失いますし、達成できなければ、それは自分が責任をとることになります。
中間管理職のストレスの原因は十人十色。辞めたいと感じたら退職の準備をしておこう
このように、中間管理職といっても、会社の体質や規模、部署によって悩みや抱えているストレスの種類は大きく異なります。「もう辞めたい」と考えたとしても、中間管理職にはそれなりの責任が課せられているため、すぐに辞めるのは困難です。
そこで、中間管理職の方は、ストレスが溜まって辞めたいときにいつでも退職できるように、日ごろから退職の準備を内密にしておくことを強くおすすめします。
中間管理職が辞めたいときに退職する準備とは
中間管理職が辞めたいときに退職する準備とは、以下が挙げられます。
- 引継ぎリストを作成して、数日程度で速やかに業務を引き継げるようにする
- 業務リストを作成して、自分の日ごろの業務を書き留めておく
- 就業規則の退職時の手続きを読んでおく
- 退職に関わる法律を調べておく
- 内密に転職活動をして、次の転職先を決めておく
上記項目は、現時点ではまだ辞めたいとは思っていなくとも、念のため準備しておくのもおすすめです。また、辞める際は、強固な覚悟も持っておく必要があります。「来年は部長に昇格させようと思っていたんだが」、「給料に不満なら昇給を考えてもいい」などと会社に引き留められらた場合に、安易にとどまってしまうと、飼いならされてむしろ自分の立場が悪くなってしまいます。
会社が退職届を受け取らなくとも、中間管理職は辞めたいときに退職できる!
ストレスをため込んでしまうと、自律神経失調症やうつ病といった心の病を引き起こしてしまうこともありますので、辞めたいと思ったときにきっぱりと辞められるように準備するのがおすすめです。
しかし、いざ退職届を上司に出しても、会社側が退職届を受け取らない、受理しないということも考えられます。この場合はどうすればいいのでしょうか
民法627条
民法電子版(総務省)
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。
法律では会社が退職届を受理するか否かに関わらず、従業員は退職を申し出てから2週間を経過した時点で退職することができます。
そのため、従業員は2週間後以降は、いつでも辞めたいときに辞めることができる立場にあり、それを会社側が引き止めることは法律によって許されてはいません。
中間管理職の転職は早い方がいい!ストレスを感じたら退職を考えよう!
係長や課長といったポジションに座れる人は、それほど多くはありません。そのため、転職の際は必ずキャリアアップを意識することになります。キャリアアップは年齢が若ければ若いほど有利に働き、会社も重宝してくれるので、現時点で中間管理職の方が現職を辞めたいと考えているならば、それは転職のいい機会ととらえるといいでしょう。ただし、中管理職に任せられる責任というのは、どの会社も似たり寄ったりです。もしいまのポジションにいること自体にストレスがかかるのであれば、中間管理職を辞退するのも一つの方法ということも覚えておきましょう。
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