「タイムカード以上の残業をしているけど、残業代は請求できる？」というお問合せが多々あります。法的にはタイムカードに打刻されている出退勤時間から労働時間・残業代が算出されますが、それ以上に残業している場合は、別途請求することができます。今回は残業代の請求方法とポイントをご紹介します。
目次
労働時間はタイムカードだけで決まる？
残業代を請求する前に、まずは労働時間がどのように決まるかを考えなければなりません。基本的にほとんどの企業では、従業員の労働時間は出退勤表、Excel、タイムカードといったシステムで管理・記録されています。そのため、大前提として、会社側が用意している出退勤システムに従業員が毎日記録する時間が正とされます。
しかし、タイムカードと残業時間に関しては下記のような問題が発生します。
- タイムカードで退勤したあとも引き続き仕事をしている
- 上司にタイムカードを18時に押すように言われている
- 営業手当やみなし労働手当を払っているから、残業代は払わないと会社側のルールで決まっている
個人の記録がタイムカードよりも優位に。残業代請求可能！
しかし、上記のようにタイムカードに記録されている時間外に仕事をしていて、その証拠を提出することができれば、個人の記録の正当性がタイムカードよりも認められます。では、どのようなケースでタイムカードよりも主張が認められ、残業代を請求することができるのでしょうか。
例えば自分で毎日出退勤の記録を手帳やExcelでつけている場合、タイムカードよりも重要性が高く認められます。
また、例えばフォトショップやワードプレスなどパソコンのソフトを使っている人は、使用履歴や使用した時間が残っているはずです。例えば、タイムカード上は19時に退勤ボタンを押していても、例えば職場のパソコンのソフトの使用履歴が22時とあった場合、19時から22時まで働いていたと主張することができますし、実際裁判になってもその主張が通ります。
「タイムカードなし」の場合は「メール」と「ログイン履歴」が重要！
「タイムカードなし」の場合はどうすればいいのでしょうか。実際、「うちの会社はタイムカードがない」という企業もあります。タイムカード自体は法的には設置する義務はありませんが、労働法によって企業側は何かしらの形で、従業員の勤怠記録を3年間保有しなければなりません。ただし、その勤怠記録の開示請求をしても多くの企業は応えてくれません。そんなときは、メールやパソコンのログイン履歴をとっておくのがいいでしょう。
タイムカードなしの場合に残業代を請求する際、重要となるのが「いつまで仕事をしていたのか」という証拠です。そこで強い味方となってくれるのが「メール」です。会社や私用のメールで「〇〇時に〇〇社に商談に行きます」、「〇〇時に仕事が終わりました」などは十分な証拠となります。また会社のパソコンのログイン履歴も残業時間を算出する際の有力な証拠とみなされます（その時間に会社に居た証拠）。
弁護士に依頼してアドバイスを貰おう
このような残業代の請求案件は、個人ではどのように立ち回ればいいのか分かりませんね。そのため、まずは弁護士に相談して、どのような証拠を集めればいいのかアドバイスを教えてもらうといいでしょう。弁護士というと時間給など高額な弁護士費用がかかるイメージがしますが、民間の個人を相手にする弁護士であれば、基本給＋成果報酬のみで済むので安く依頼することができます（エリート扱いされている弁護士は時間給で請求するため非常に高額となります）。
LINEで気軽に相談できる弁護士はココ
弁護士といえば堅苦しいイメージがありますが、下記弁護士はLINEで無料相談をすることができるほか、依頼も基本料金＋成果報酬なので安いです。残業代の請求はうまくいけば実際の残業代費用だけではなく、付加金といって会社に対する制裁金も受け取ることができ、場合によっては残業代費用と同等額を貰うことができいます。依頼者によっては数百万、あるいは1千万円近く受け取ることができるので、まずは弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。
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