退職代行は怪しい業者がたくさん?トラブルの事例と解決策

退職代行は怪しい業者がたくさん?複数社に相談して利用するべき理由

退職代行とGoogleで検索してみると、ヒットする企業の数は数十社にのぼります。本来であれば弁護士の業務であるのですが、代理と使者を使い分けて退職代行のサービスを提供しているのが、民間の退職代行業者となります。そのため、古くからある老舗は信頼できるものの、新規参入の企業の中にはちょっと怪しい業者が存在するのも事実です。

退職代行には怪しい業者も一部ある

退職代行の中には一部怪しい業者もある

数十とある退職代行業者の中には、怪しい業者が存在するのも事実です。怪しいといっても、多額の請求をしたり、違法行為をしたりする業者は稀。それよりも「退職代行のサービスをしっかりとやらない」業者がいるようです。退職代行業者に依頼すると、業者は企業側に連絡を取って退職希望の旨を伝えます。しかし、退職代行に依頼する人というのは、会社側がブラック企業だったり、何かしらの問題を抱えて退職させてくれないところがほとんど。単に電話して退職の希望を伝えるだけですんなりと辞めることはできません。

オフィスレディの写真

しかし、退職代行業者としては「退職の意向を伝える」という役目・大義名分は果たしたので、例えば会社側が退職に応じず、退職希望者と話し合いの場を設けたい、有給は使わせないといった問題が発生した場合は、「弊社の業務から外れてしまうので」と何もしてくれないことがあります。

また、仮に退職はできるとしても、法律で決められた2週間後に退職日が設定されるのであれば、その2週間は出勤する必要があります。退職代行業者は弁護士ではありませんので、有給消化に関する交渉はできないからです。それでも退職できることには変わりありませんから、「退職成功率99%」と謳うことができるのです。

怪しい退職代行に依頼。退職はできても有給も退職金ももらえない!

怪しい退職代行に依頼。退職はできても有給も退職金ももらえない!

怪しい退職代行に依頼してしまうと、安く退職はできるかもしれません。法律的に退職を申し出てから2週間後には強制的に辞めることはできるので、退職代行業者からは「退職の意向を伝えましたので、2週間後には退職されています」と言われても、本当に会社側が同意しているかは分かりません。

ブラックな会社であれば、「そんなのは認めない」と有給消化はもちろん、退職金も渡さないというかもしれませんし、退職後に離職票を送ってこない可能性もあります。これがないとハローワークで失業保険の申請はできませんし、昨今は転職先が離職票の提出を求めてくることもあります。

退職金は誰でも貰える?怪しい退職代行業者はウソを教えるかも

怪しい退職代行業者に当たってしまうと、こちらが法律の知識がないことをいいことに、事実でないことを教えるところもあるようです。例えば退職金に関しては「退職金を支払うかどうかは会社が決めることなので、請求することはできない」と言う退職代行業者は非常に怪しいです。面倒だから嘘を言っているのか、本当に法律の知識がないのかのどちらかが疑われます。

退職金を会社側規則として制定するか否かは会社が最初に決めることができますので、もし、そもそも会社に退職金制度がなければ、やはり受け取ることはできません。しかし、退職金制度はあるものの、自分が自己都合の退職だから、あるいは上司と喧嘩して会社に反発をしたから、会社の一存で「お前には退職金は払わない」と言うのであれば、それは違法です。退職金制度があるのであれば、会社側は法律によって支払う必要があります。近年は退職代行業者も増えてきましたが、怪しいところや値段を安く設定しているところは、そもそも法律の知識が不十分であることが多いです。

怪しい退職代行と契約しないように。複数の業者に依頼しよう

怪しい業者と契約しないように。複数の退職代行業者に依頼しよう

ホームページ上では当該退職代行業者が怪しいか否かは判断することができません。また、仮に問い合わせをしたとしても、初期対応で分かるものでもありません。しかし、退職代行業者はどこも前払い制なので、依頼する時点でお金を支払わなければなりません。そこで、怪しい退職代行業者に騙されないように、まずは複数の退職代行業者に依頼するといいでしょう。料金体系はもちろん、同料金でどこまでの対応をしてくれるのか。退職できなかった場合の対応、会社側が「出勤しろ」、「有給は使わせない」、「お前に退職金は払わない」と言ってきたときの退職代行業者の対応などを細かく聞くといいでしょう。音声の場合は録音して、メールで相談する場合は履歴が残るようにスクリーンショットを取っておくこともおすすめです。あとになって「そんなことは言っていない」とシラを切るのも怪しい退職代行業者のやり口です。

怪しい退職代行業者に騙されないために

怪しい退職代行業者に騙されないために

怪しい退職代行業者に騙されないためには、まずは退職代行の業務内容、弁護士に依頼するときの違い、退職代行業者と弁護士のどちらに依頼すべきかといった情報をしっかりと調べることが重要です。退職というのは人生の分岐点ともなる大事な瞬間。本当に頼れる退職代行業者に依頼しなければ、お金だけかかって余計に会社との関係が悪くなった、といった具合にもなりかねません。是非しっかりと吟味して退職代行業者を選んでください。

怪しい退職代行に捕まらない!弁護士に退職代行を依頼するのが確実

怪しい退職代行に捕まらないためには、退職代行を引き受けている弁護士に相談するのが一番確実です。弁護士は民間の退職代行業者と異なり、法律を盾に退職代行だけではなく、有給消化や退職金、パワハラの慰謝料などあらゆる金銭の請求を会社にすることができます。これはらオプションでの成果報酬なので、依頼者が赤字になることはありません。

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