営業を辞めたい理由が単なる「ストレス」の場合、会社を辞めるわけにはいかないのでしょうか。「社会はそんな甘くない」といった声も聞こえて来るかもしれませんが、営業においてはストレスでの退職も十分理由として成立します。そこで、営業マンがストレスを理由にスムーズに辞める方法やタイミングをご紹介します。
目次
営業マンが仕事を辞めたい理由のナンバーワンは「ストレス」
労働組合加盟の調査によると、全国の営業マンが仕事を辞めたい理由は、1位が給料が低いから、ですが、2~4位が長時間労働、モチベーションの低下、先輩上司のパワハラなど、いわゆる「営業職や職場上におけるストレス」退職理由となります。
日本の営業マンは世界と比べると給料や職場環境で不遇な扱いを受けることが多く、「サービス残業」や「休日出勤」、「有給が使えない」、「上司にノルマ不達で追い詰められる」といった特殊ともいえる事情があります。
そのため、「ストレス」で辞めたいという営業マンの心の内には、上記のようなのっぴきならない事情を抱えているのが普通となり、営業マンにおいてはストレスも立派な退職理由となることが分かります。
営業を辞めたい女性も多い
一般的に営業成績は男性よりも女性がいいと言われています。これは商談相手が男性であることが多いため、自然と女性の方が約定率が高い傾向にあります。
とはいえそれだけで毎月のノルマを達成できるほど営業の世界は甘くはありませんし、先輩や上司に日々叱咤を受けて仕事をすることには変わりありません。
もともとメンタルが弱く、打たれ強くない女性であれば、毎日の激務に耐えられないで「もう営業を辞めたい」と考える人も少なくはないでしょう。
営業で働く女性特有のストレスの種
営業で日々働く女性は、男性では知りえない特有のストレスの種があります。
・生理だから外出が難しいけど、相談できる人がいない
・上司からセクハラまがいの言動を受けている
・家事もやらなければならないので毎日の残業が辛い
職場の中には、なかなか女性の立場を理解できない男性営業員も少なくなく、それが直属の上司であればたまったものではありません。
自分に営業は向いていないけど、上司に「甘え」と言われる
仕事上のミスをしたり、取引先から叱咤を受けた場合に「自分は営業に向いていないのかな?」と悩んでしまうことが多々あります。そんなときに退職届を出してしまうと、「それは自分に対する甘えでしょ」と上司は考えて退職を思いとどまらせるかもしれません。
一方で、自分が営業に向いていないと真剣に悩んで考え抜いたのであれば、それは誰も引き留めることはできません。人には自分に向いている仕事とそうでない仕事があるのは事実ですし、それを他人に「甘え」と言われて到底納得できるものではありません。
「少なくとも同じ職場で3年は働く」という考えはすでに廃れ、3年という長い期間を無駄にするのではなく、いまの仕事や職種が向いていないのであれば、早々に転職するのが賢い人生プランと言うこともできるのではないでしょうか。
ストレスを理由に営業を辞めたい場合は上司になんていう?
ストレスを理由で営業を辞めたい場合は、そのまま上司に報告すると、「そんなことで辞めさせない」、「根性がない」、「それじゃあどこに転職してもやっていけない」とあしらわれることがあります。人手不足の職場であったり、部下が辞めることによって自分の評価に響くと考える上司の中には、パワハラをして辞めさせないケースも散見されます。
そのため、ストレス以外を理由として営業を辞めたい場合は、下記を検討してみてはいいかがでしょうか。
- 実家の両親のもとに帰省しなければならない理由ができた
- 他にやりたいことができた(別業界や起業など)
- 引っ越しをしなければならない理由ができた
など。しかし、もし病院にかかって「うつ病・自律神経失調症」といった心の病気だと診断された場合は、それを持ってして休職制度を利用したり、会社都合で退職をすることができます。また、職場の上司や会社が許せない場合は、損害賠償を請求することも可能です。
「ストレスの理由は?」この問題が解決できなければ営業を辞めよう!
営業職に努める方は、業界は違えどストレスの中身はだいたい似通っているのが特徴です。営業を辞めたいと考えたとき、まずは「ストレスの中身(辞めたい理由)」を再度見直してみてください。
営業を辞めたいストレスの理由が「先輩・上司」にある場合
営業を辞めたい理由が職場の先輩や上司にある、という人は多いでしょう。特に同じチームであれば、嫌でも毎日顔を合わせなければなりませんし、一緒に車に乗って客先同行することも度々あるでしょう。「会議でいつも上司に怒られる」、「車の中で先輩に理詰めされる」、「上司からの評価がいつも悪く昇給できない」といった問題がある場合は、営業を含めてその会社を辞めるべきと言えるでしょう。
基本的に社内の先輩上司からパワハラを受けている場合、その人物が異動しない限りは問題が解決することはありません。仮に休職制度を利用して数か月休んだとしても、休職明けからはパワハラ上司がいる職場に戻り、より一層強い風当たりの中で勤務しなければなりません。
営業を辞めたいストレスの理由が「会社の待遇」にある場合
一方で営業を辞めたい理由が「給料が安い」、「残業が多い」、「営業以外の職種・部署に興味がある」と言うのであれば、会社の上司、もしくは人事に掛け合って職場の体質改善を訴えてみるのもいいかもしれません。給料や残業の問題は自社で労働組合があれば、そちらに相談してみるのもいいですし、自分で結成するのもいいでしょう。
この時点ではまだ退職行動に出るのは時期早々と言えますが、会社の職場改善が不可能と判断した場合は、速やかに辞める準備をするといいでしょう。
営業を辞めたいストレスの理由が「クレーマーや取引先」にある場合
こちらもよくある営業のストレスのパターンですね。クレーマー対応や取引先が理不尽であったり、横柄な態度をとる場合があります。特にルート営業であれば、毎週もしくは毎月取引先と会わなければなりませんので、その度にストレスが溜まってしまいます。
「このお客は自分と合わないので、担当を変えてもらっていいですか」と上司に相談することができればいいのですが、ルート営業だとそれは難しいですし、評価も下がってしまうかもしれません。営業員のメンタルを気遣ってくれる上司であれば、何とかなるかもしれませんが、一般的には「営業なんだから我慢しろ」と言われてお終いです。
ストレスの原因が「営業に向いていないから辞めたい」と言う場合
ストレスの原因が「営業に向いていないから」と言う場合は、退職する前に上司に相談して、部署異動ができるかを確認してみるといいでしょう。ただし、法的に言えば従業員の部署異動に関しては会社側の裁量で決められるので、部署異動を人事が認めないのであれば、退職という決断を早期にするのがおすすめです。
営業のストレスで病気や吐き気が出る場合はどうする?
営業のストレスが蓄積していくと、思わぬ弊害が生まれることがあります。
「明日重要なプレゼンだ……嫌だな」
「今週は嫌な上司がずっと客先同行営業するんだよな。考えただけでも憂鬱」
「明日はいつも怒鳴る取引先を営業で回らなきゃ……」
このような精神的ストレスの日々が続いていくと、ある日朝を起きた際に、「腹痛・吐き気・微熱」といった症状が襲い掛かることがあります。そして、普段はないような冷や汗をかいたり、布団から出たくない、起きたくないといった気持ちが続く場合は、もしかすると「うつ病」の入口かもしれませんよ。
営業のストレスで上記のような吐き気や病気が出始めたら、まずは病院で診察を受けてみるといいでしょう。もしかするとうつ病と診断されるかもしれませんよ。
営業のストレスによる病気や吐き気は治すことができる?
上記のような症状が出てしまうと、治すためには営業ストレスの元を断たなければなりません。しかし、今の職場で営業として勤務しているうちは、根本から治すことはできません。もし会社を辞めたくないのであれば、人事に異動願いの相談をしてみるのが良いでしょう。
また、休職制度を利用してしばらく休む手もありますが、上述したように、休職が明けたら再び営業に戻り、同じ職場、同じ同僚上司と働くことになるので、根本的な解決はできません。
営業を辞めたい理由がストレスの場合の退職のタイミング
ストレスを理由に営業を辞めたい場合の退職のタイミングは下記が理想となります。
- 決算月(大抵は3月)
- 12月(年末)
- 営業の職場における閑散期
上記であれば引継ぎも後任の採用もしやすいので、会社としてはありがたいタイミングとなるので、スムーズに退職することができます。ただし、現場の上司からするとタイミングに関わらず自分の部下の退職自体を許さないと考える人も多く、退職届を出しても受理してくれないこともあります。その場合はある程度強引な手段を用いて辞めることを覚悟しなければなりません。
営業を辞めたい人が覚えておくべきことは「どの職場も似たような待遇」
ただし、営業を辞めたい人に覚えておいてほしいのは、ストレスの原因が上司のパワハラや過度な残業などにあるとした場合、「仮に転職をしても、同じことの繰り返しになる可能性が高い」ことです。確かに会社によってブラックな職場とそうでない職場はありますが、日本における営業マンのほとんどは、似たような勤務状況と職場環境です。
そのため、上記の理由で会社を辞めたい場合は、根源は営業職にあるため、「別の会社の営業に転職したい」とはあまり思わない方がいいかもしれません。いっそのこと営業とはまったく別の職種に転向するか、もしくは営業事務のような営業周りの職種に転職することを検討してみましょう。
営業を辞めたいけど転職先に不安がある。経験やスキルは活かせる?
「自分は何もスキルがないから、営業を辞めたいけど他に転職先がない」と辞めるに辞められない人も少なくありません。しかし、営業職として何年もキャリアを積んでいるのであれば、プレゼン能力やマーケティングスキルも自然と培われているものです。
営業で何年も働けたのであれば、どの業界・どの職種でも通じると考えてもいいでしょう。
営業によるストレスで「もう限界!」と感じた場合はどうする?
営業による仕事のストレスで「もう限界」と感じた場合はどうすればいいのでしょうか。これ以上働き続けていると、本当にうつ病になってしまいます。しかし、営業事務所というのは、職場によっては上述したようになかなか辞められず、なあなあで出勤を続けてしまいがちです。体もストレスも心身ともに限界が来ていて、上述したような黄色信号も点灯しているのであれば、多少力業でもかまいませんので、退職への第一歩を進めてみてはいかがでしょうか。
転職エージェントに相談してみるのも可
もし営業職を辞めたいと考えているのが転職して半年以内であれば、今の会社を紹介してもらった転職エージェントの担当に連絡して、一度相談してみるのはいかがでしょうか。
また、すでに数年経っている場合は、これから転職するに当たって利用を考えている転職エージェントの会社に相談してみるのがいいでしょう。担当者は当然ながら転職を進める言葉を投げてくれますが、いまの自分にとってはそれが会社を辞める良いタイミングとなってくれるかもしれません。
営業を辞めたいときに辞められる!退職代行の利用でスムーズな退職を
営業は職場によっては正当な理由であっても辞めるのが難しいケースがあります。その多くは社風を作る上司に原因があるのですが、人事や総務に掛け合っても問題が解決しない場合は、強引な手段で退職をすることができます。
退職代行とは、ブラック企業やパワハラ上司が原因で仕事を辞められない人が利用するサービスで、民間企業と弁護士事務所が提供しています。会社がブラック企業の場合や、未払いの給料、残業代、退職金、有給消化などがある場合は、弁護士に依頼するのが確実となります。
退職代行の特徴は下記となります。
- 費用:5万円前後(民間企業は3~5万円、弁護士は5~7万円)
- LINEで相談から依頼までできる
- タイミング関係なくいつでも辞めたいときに辞められる
- 退職代行を依頼してから最短2週間後に退職日を設定できる(それまでの期間は有給消化か欠勤)
- 退職の交渉から離職票送付の手続きなど、あらゆる交渉ごとを代行してくれる
- 退職代行に依頼した日から、会社関係の人からの電話は無視できる
従業員は民法と労働法で手厚く守られていて、退職を会社に告げてから2週間後に契約を解除することができるとあります。退職代行はこの法制度を利用するため、合法的かつ確実に会社を辞めたいときに辞めることができるのです。
ストレスで営業を辞めたい人が依頼する退職代行業者の選び方
ストレスが原因で営業及び会社を辞めたい人が退職代行に依頼する場合は、まずは自分が勤めている会社や上司がブラックかどうかを見極めてください。労働法を無視して「有給を使わせない」、「休日出勤したけど代休や振休を貰えない」、「三六協定に違反した労働時間」、「平然と社員の前でパワハラ行為に及ぶ」といったブラック体質な場合、2万円前後で請け負う民間の退職代行業者では、失敗する可能性があります。
退職代行業者は法律を盾に会社に対して依頼者の退職を指示しますが、もともと法律を守る気がない会社が相手の場合は、一般の退職代行業者ではなす術がありません。「退職代行に失敗しましたので全額返金します」と言われたあとは、上司や会社の社長に呼び出されて激怒されることは目に見えていますね。
そのため、ストレスを起因にした営業会社を辞めたい場合は、弁護士の提供する退職代行に依頼しましょう。料金が高いといっても、5万円前後で請け負ってくれるので、今の地獄から確実に解放されると考えたら、決して高いとは言えないのではないでしょうか。
退職代行を請け負う「みやび」は、弁護士業界の中では断トツの業界知名度を誇る弁護士事務所。
【特徴】
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