職場で嫌がらせを受ける。誰に相談?解決方法をご紹介

職場で嫌がらせを受ける。誰に相談?解決方法をご紹介

会社や職場の嫌がらせも後を絶たない悩みの1つ。場合によっては、本来部下を守らなければならないはずの上司が嫌がらせに加担していることもあります。そんなときは、解決を図るために誰に相談をするのが適切なのでしょうか。今回は職場で嫌がらせを受けている人の解決方法をご紹介します。

こんな嫌がらせを職場で受けたら要注意!解決に向けて行動しよう

こんな嫌がらせを職場で受けたら要注意!解決に向けて行動しよう

職場の同僚や先輩上司からの嫌がらせに毎日悩んでいる人もいますね。しかし、嫌がらせといっても、その度合いはピンキリです。嫌がらせを超えていじめに発展しているようであれば、それは法的対処が必要ですし、そうでない場合は、解決してくれる然るべき部署や人に相談しなければなりません。

右往左往して毎日やるせない日々を過ごしていると、次第に心身が病んでうつ病に発展してしまうことも十分考えられます。そうなる前に、明日からでも行動するようにしてください。

先輩から受ける職場の嫌がらせ:仕事を押し付けられる・教えてくれない

先輩から受ける職場での嫌がらせは、「無用な仕事を押し付けられる」、「仕事で分からないことがあっても教えてくれない」などが挙げられます。「なんだ、その程度で」と思うかもしれませんが、例えばプログラマーやエンジニア職の場合は、どうしても仕事で不明点があり、エラーが解決できない場合があります。そのときに職場の先輩が教えてくれないと、その先どうすることもできずに納期が迫ってきます。結局上司に叱咤され、自分の評価が下がるのです。実はIT業界のあるあるです。

上司から受ける職場の嫌がらせ:みんなの前で怒鳴られる

ある程度は仕方ないのかもしれませんが、仕事に関することだけではなく、自分の人格を否定するような誹謗中傷を職場のみんなの前で大声で怒鳴るのは、立派なパワハラが成立します。

このようなパワハラ上司が職場にいると、それだけ社風が悪くなりますし、仮にも上司のため、誰も注意する人がいなく、なかなか解決することができないのが特徴です。

職場の嫌がらせの「無視」は違法?パワーハラスメント?

職場の嫌がらせで知恵版の「無視」は違法?パワーハラスメント?

職場の嫌らがらせやいじめの中でも定番となるのが「同僚からの無視」ですね。しかし、この「無視」という行為は一見すると、特に被害者に対して直接暴力や暴言を働いているわけではないので、違法性は低いと考えられがちです。

しかし、昨今は職場の嫌がらせやいじめに対して法的に強く取り締まる傾向が続き、「無視」に関してもパワーハラスメントの1つとされるようになりました。

実際に裁判においても、職場の同僚から無視にあった従業員がそれが原因でうつ病になってしまった例がありましたが、しっかりとパワーハラスメントとして違法行為が成立しています。裁判をする場合は、無視をした同僚と従業員のメンタルヘルスケアを怠った会社の双方を訴えて慰謝料を請求することが可能です。

職場の嫌がらせの相談窓口はどこ?解決する場合の手順

職場の嫌がらせを相談で解決する場合の手順

職場で嫌がらせを受けた場合、まず最初に考えたいのは、誰かに相談をして問題を解決する方法です。同じ役職である同僚や先輩では上記のような問題は解決することができなく、ただ愚痴をいうだけで終わってしまいますので、然るべき役職、人物に相談するのがいいでしょう。

職場で嫌がらせを受けた場合は人事・総務に連絡をして

職場で嫌がらせを受けた場合は人事・総務に連絡をして

人事あるいは総務は、従業員の採用だけではなく、職場の社風をよくし、従業員の働きやすい環境を作るのも大きな業務の1つです。どの会社においても、人事や総務は大きな権限を持っているので、職場で嫌がらせを受けた場合は、まず最初に相談してほしい部署となります。

相談方法はメールでも構いません。もし人事担当が由々しき事態と受け止めたら、職場の同僚や上司にさえも内緒でミーティングを行ってくれます。万が一何もしてくれないようであれば、「一週間の間に何か対策を打っていただけなければ、警察(あるいは弁護士)に行こうと思っています」と脅しを入れれば、間違いなく動いてくれることでしょう。

職場の嫌がらせを上司に相談するのも常套手段。報告するさいはコツもいる

職場の嫌がらせを上司に相談するのも常套手段。報告するさいはコツもいる

もし先輩から嫌がらせを受けているのであれば、先輩の上司に相談を。上司からパワハラを受けているのであれば、その人の上司に相談をするのがベター。また、1つ上の役職に職場の嫌がらせの相談をするのも効果は高いです。上司が係長なら、課長、課長なら部長、部長なら役員といった形です。

上司に職場の嫌がらせの相談をするときのメール術!絶対に覚えておいて

職場の嫌がらせを上司に相談するさいは、内線や直接会話で相談してはいけません。何かと理由を付けてはぐらかされる可能性もありますし、嫌がらせの相談をしていることをしっかりと証拠として残しておくべきです。

そのため、職場の嫌がらせの相談は、必ず「メール」でするようにしましょう。
そして、それだけではなく、最も重要なのは「開封通知設定にする」ことです。この機能を用いれば、上司がメールを開封したら、自分に開封通知のメールが届きますので、「そんなメール知らん」という言い逃れがされなくなります。

上司が職場の嫌がらせの解決に動いてくれない場合のメール術

しかし、上司によっては、相談に乗るだけのって、一向に嫌がらせを解決しようとしない人もいます。「あいつも悪気はないんだよ」などと穏便に済ませようとする場合は、もう一度メールで、「こちらは真剣に悩んでいる」、「いままで〇回相談したが、なぜ本気で解決するために行動を起こしてくれないのか」、「場合によっては嫌がらせをしてくる職場の人を訴えることも考えている」という旨の文面を送付してほしいのですが、このときに最も重要なのが、「BCCもしくはCCに上司のさらに上の上司のアドレスを入れる」ことです。

BCCに入れると、上司には、さらに上の上司に同メールが送られていることは知りません。これはどちらでも構いません。仮にBCCにして、上司がまったく動く気配がなければ、おそらくBCCに入れた上司から自分宛にメールが来るでしょう。CCに入れれば、上司は自分の上司もこの一件に絡んでしまったため、動かざるを得なくなります。どちらがいいかはケースバイケースとなるでしょう。

職場の嫌がらせが止まらない場合は退職も視野に。ただし条件もある

職場の嫌がらせが止まらない場合は退職も視野に。ただし条件もある

上記でご紹介した術を用いれば、大抵の職場における嫌がらせはなくなるはずです。しかし、人事や総務、自分の上司でさえもまったく助けてくれないようなブラック企業で働いている場合、「退職」しか解決の道がない可能性もあります。もちろん職場に未練がないのであれば、退職をするのもいいですが、くれぐれも泣き寝入りしないようにしましょう。

退職は必ず「会社都合の退職」にしてもらう

まず、上司に退職届を出すさいは、必ず「職番の嫌がらせ」が退職理由であることを告げ、失業保険をすぐに受け取るため、会社都合による退職と処理してもらいましょう。もしそれが叶わなければ、「弁護士に相談する」と多少の脅し文句をいれてもいいでしょう。ちなみに、「労働基準監督署に行く」はあまり効果がありません。労基がこの手の案件に対して何もできないことは、上司なら知っているはずです。

証拠がある場合は、嫌がらせをした人を訴える準備があることを告げる

実際に訴えるかはさておき、脅しとしては十分でしょう。また、裁判はしないにしても、慰謝料を請求したいのであれば、その旨を伝えるのもいいでしょう。証拠があれば慰謝料はまず100%とることができますい、場合によっては何もしなかった上司や会社にも責任を追及して慰謝料を別途とることもできます。

職場の嫌がらせは「転職」をするのがおすすめの理由

職場の嫌がらせは「転職」をするのがおすすめの理由

職場の嫌がらせが継続する場合、やはり退職という道しかないのでしょうか。上述したように、昨今は従業員のメンタルヘルスケアが重要視され、またパワハラやセクハラを訴えたら、ほぼ100%の確率で会社側は敗訴します。そのため、会社側も風紀の改善に努めていますが、それでも営業職やIT系、体育会系の職場では嫌がらせが横行しているのが現状です。

特に中小企業の場合は相談する部署や相手がいなかったり、社長自らがパワハラをしている場合も少なくありません。そういった会社で働いている場合は解決が困難となるので、素直に会社を転職するのがおすすめとなります。

職場の嫌がらせが続く場合は弁護士に相談するのもあり?

職場の嫌がらせが続く場合は弁護士に相談するのもあり?

一方で職場の嫌がらせが続く場合は、パワハラやいじめをする先輩上司だけではなく、従業員のメンタルヘルスケアを怠っている会社自体にも高い違法性が認められます。

そのため、上記の相談方法・退職方法に関して何かしらのトラブルや問題が発生し得る場合は、弁護士に依頼するのも有効な方法です。

弁護士と言えば敷居が高く費用も高いイメージがありますが、パワハラや退職関連のトラブルを請け負っている弁護士は数万円で解決してくれます。昨今はEメールやLINEのチャットで相談できる弁護士も多くなってきたので、是非一度検討してみるといいでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA



The reCAPTCHA verification period has expired. Please reload the page.